柿のある風景(2)

 子どものころ、学校の文化祭の図画で必ず登場したものの1つに柿の木がある。それも紅葉がすすんで、鮮やかさがある柿の木だ。私も描いた記憶があるが、木の美しさにほれただけではなかった。戦後まもない頃、いつも空腹感をいだいていて、柿の実そのものにも強い関心を持っていたのである。

      


花と小川と

 6月も半ばを過ぎると、吉川区の平場の山すそや山間部の谷間はピンク色の花が咲く。花の名はコシジシモツケソウ、漢字で越路下野草と書く。色も花姿も美しく、とても魅惑的だ。写真の場所では小川が流れている。岩肌を削った川は昔のまんま、夜になれば蛍が飛び交う。こういう小川は少なくなってしまった。
                                    (2006年6月18日撮影)

     


田んぼは夕陽で染まった

 柿崎区百木と吉川区代石の田んぼは隣同士。5月の連休中に代かきを終えた田んぼは、田植えを待つばかりだ。青空が広がった日の夕方、もう少しで日が沈もうとしている時、ひとりの農民の姿が夕陽のなかに見えた。写真は柿崎区百木にて2006年5月撮影。

     


吉川区総合事務所の桜並木

 今年の桜はどういうわけか天気に恵まれない。雨が続いているし、あられや雪まで降って散々な目にあっている。そういうなかで、朝日を浴びて見事な風景を作り出していたのは、吉川区総合事務所の桜並木だ。ここは旧吉川小学校の跡地、もう50年以上も地域の人たちを楽しませてくれている。(2006年4月)

     


日の出

 めったに遭うことのできないチャンスに恵まれたのは、3月の寒い朝だった。軽トラをとめ、バックからデジカメを取り出した。その時間は数秒であるはずなのだが、どんどん登る太陽のスピードが速くて、慌ててしまった。それにしても見事な日の出であった。

     


尾神から見た頸城三山

 尾神岳の中腹といったらいいのか、民家がある場所よりも50メートルくらい高いところからの頸城三山だ。冬は、尾神岳を登る市道がすっぽりと雪におおわれているので、海抜400メートル以上の高さから頸城三山を眺めることはほとんど不可能に近い。春先、雪が固くなった日に、少し登って撮った写真がこれである。

     


春の流れ

 雪解けの頃の川の流れは見ても聞いてもうれしくなる。水の流れがとても生き生きしている。流れの音もとても新鮮で、春をどんどんつくりだす音という感じがする。子どものころ、春の流れに魅せられて、川のそばをよく歩いたものだ。写真は上越市吉川区尾神地内を流れる釜平川。06年3月撮影。

     

「私の好きな風景」一覧へ       トップページへ