霞と米山

 朝8時半。市役所へ向けて家を出たばかりの時です。田んぼの上を霞がたなびいていました。半透明状態の霞の美しさにひかれ、迷うことなく車から降りました。真ん中の山は米山です。



夜明けに飛び立つ雁

 上越市大潟区にある朝日池。秋の深まったある日の朝、吉川区から車を走らせていった時にこの光景に出合いました。雁行は何度も見ていますし、少しずつ飛び立つ姿も見てきました。しかし、この日のように数十、いや数百かな、ものすごい数の雁が飛び立つのを見たのは初めてでした。夢中で写真を撮りました。(2007年11月)



水をカラにした下中条の池

 農家の田んぼの水をためておく池の水は秋になると一度カラにします。この写真は水を払った下中条の池の朝の風景です。水をたたえている時の風景とはらった後の風景では大違い。地元の人にこの写真を見せたら、どこの川かとたずねる人がいました。



秋の深まる日に

秋が深まっていくある日。この時期としてはめずらしい暖かい日がやってくることがあります。農家のお母さんたちは、待ってましたとばかりに、車庫などにしまいこんでいた大豆や小豆、ソバなどをムシロやシートに広げ乾かします。



冬間近のブナ林

 11月の上旬でした。尾神岳の奥に入ると、ブナの葉がほとんど落ちていました。空は青とブナの幹の白さがとても美しくシャッターを切りました。まだ木に残っている葉を見ながら、冬が近いなと感じました。



米山とコシヒカリ

 柿崎区上直海の田んぼへ行くと、米山も尾神岳も見える。毎年、どちらかの山をバックに写真を撮っているが、どちらを撮ってもいい感じになる。ここは五百万石よりもコシヒカリの方が似合う。



大潟区から見た日の出

 季節によって、あるいは自分のいる場所によって、日の出の位置が違うのはいうまでもない。この写真は大潟区の朝日池の近くから撮ったものだ。この時間帯は一秒ごとに風景が変わる。


二つの虹

 目の前に虹が出る。これは写真に撮っておこう、そう思って写真に撮ることがあっても、パソコンで見ると、いまいちのことが多い。この写真はまずまずのものだが、何よりも中学校を挟んで2つも虹が出たところがすごい。何かいいことがありそうな予感がしたものだ。


柿崎海岸の夕陽

 偶然とはいえ、ベストタイミングだった。夕陽が沈む1分ほどの間に釣り人が目の前を横切ったのである。夕陽が沈む風景の中に1人の人間が入っている、これだけでこの写真は生き生きしたものになった。夕陽は海岸で見るのが一番いいのかもしれない。



深山嫁菜の群落

 数年前、遠くの林のなかに何かがポッと光っているように見えた。いったん気になると、確かめずにはおられない。私はその森へ入っていった。そこで目にしたのはキク科の深山嫁菜(ミヤマヨメナ)の群落だった。一本の花として見ても良し、群落で見ても良し。ちょっと薄暗い森の中にあって、ここだけは、華やいでいた。それにしてもいい名前だ。


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