自主防災組織などの消火栓使用、検討へ

吉川区

おはようございます。今朝は6時に起き、デスクワークをしています。凍み渡りができますよ、という連絡が入ったので、近くの空き地の雪の上を歩いたら、ガザッと側溝に落ちてしまいました。きょうは80キロの体重の人は凍み渡り駄目ですね。

8時少し前にコウノトリの巣がよく見えるところへ車を走らせました。着いたら、ちょうど、オス(個体番号0287)が巣の材料を運んでくるところでした。それがトップ画像です。今朝はメス(個体番号0250)が卵の温め役です。メスがすわっているなかで、オスが近くの杉林を往復して巣材を5分おきくらいの間隔で運んでいました。こういう時期が昨年もあったことを思い出しました。

昨日の市議会は総務常任委員会審査の2日目でした。防災危機管理部、総合政策部という順序で進みました。

防災危機管理部の審査では、外国人住民とともに行う防災訓練、交通事故対策、消火栓の使用の在り方で積極的に質問を展開しました。

このうち消火栓使用については時間をかけて質問を展開し、納得のいく答弁をもらいました。上越市はこれまで、「消火栓を使用した消火活動は、消防署や消防団以外は、重大事故が発生する危険性が高く、一般市民や自主防災組織による使用は適当でない」としてきましたが、自主防災組織等の使用についても検討することを昨日、表明しました。これは私の総務常任委員会での質問に八木副市長が答えたものです。貴重な一歩前進です。

私は昨日の質問で、消防署や消防団員以外の消火栓使用は適当でないとしたこれまでの見解は消防庁の見解かどうか、40㍉口径の消防ホースや無反動の管槍を使っての事故は全国でどれくらいあるか、隣接の糸魚川市で認めているのに上越市が認めない、行政の判断はおかしいのではないか、などと追及しました。担当課長などは、①これまでの見解は消防庁の見解ではなく、上越市の判断である、②実態はつかんでいないなどと答えました。そのことを確認した私は、「(これまでの見解は撤回するといってもらいたいが)せめて検討すると答えてほしい」と訴えました。これに対して八木副市長は、「私たちとして忸怩たる思いの中で、これでいいのかという議論は正直ある。これまでの議論を十分受け止めた中で課題とさせていただく。新年度、災害に強いまちづくりに力を入れていくとしているので検討する」と答えました。

消火栓使用の問題はここ数年、市内のいくつもの地域で、「団員が不足している中で初期消火を確実にやるためにも自主防災組織等の使用を認めてほしい」という声が強く上がっていましたが、市はかたくなに認めようとはしませんでした。しかし、昨日の論戦で流れは変わりました。今後の検討の動きを注視して、早期に、確実に実行されるように頑張りたいと思います。

午後1時からは、請願審査などが行われました。このうち「日本政府が核兵器禁止条約に署名し、国会で批准することを求める意見書を国会及び政府に提出すること」を求めた上越市原水爆禁止協議会(代表竹澤勉さん)の請願は賛成3、反対4で不採択となってしまいました。

請願審査にあたって、冒頭、同協議会の竹澤会長が、ノーベル平和賞を受賞した日本被団協の田中さんの演説などを引用しながら、「核兵器の保有と使用を前提とする核抑止論ではなく、核兵器は1発たりとも持ってはいけないというのが被爆者をはじめ私たちの願い。ぜひご賛同を」と訴えました。感動的な内容でした。イラストはその竹澤さんです。

その後、総務常任委員が意見を表明しました。そのなかで、私は上越市における非核平和友好都市宣言前から「非核平和の町宣言」に取り組んだこと、県の被爆者団体代表だった旧吉川高校教員だった方の活動も紹介し、核兵器禁止条約の署名、批准を実現するには地方自治体からの意見書を多く出すことが力になるとのべ、賛同しました。しかし、4人の委員が、「国際情勢の変化がある」「日本の安全を保障してくれるのはアメリカだ。アメリカの核抑止力に頼らなくてはならない」(アメリカとの共同歩調が重要だという趣旨)などとして採択に反対しました。国際的には条約参加、批准が大きな流れになっている中で、これは認識違いです。これでは、30年前に出した上越市非核平和友好都市宣言が泣きます。

総合政策部の審査では、非核平和友好都市宣言推進事業、若者活躍推進事業などで質問しました。このうち、非核平和友好都市宣言推進事業は宣言を出して30周年であることから、被爆ピアノ平和祈念コンサートなどに取り組みます。私からは戦後80年になるなかで、戦争の記憶が薄らいでいき、体験談を寄せていただく限界が近づいているので、ぜひ意識的な取組をしてほしいと要請しました。また、若者活躍推進事業では、高校生による上越市PR映像コンテストの魅力を語り、もっと高校の参加を増やす工夫をしてほしいと訴えました。また、上越市の魅力を訴える仕事は他の世代でも取り組んだ方がいいと主張し、私が最近、上越市の魅力として考えていることの1つに妙高山、尾神岳、米山などが見えるところでの凍み渡りがあることを紹介しました。

きょうは、地元で活動します。コウノトリの観察にも出かけます。

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