市長不信任決議案、賛成11、反対21で否決

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おはようございます。今朝は6時過ぎに起床し、朝刊を読んでから、コウノトリの観察に出ました。今朝は小苗代地内の電柱に親鳥のオス(個体番号J0287)、メス(個体番号J0250)がいました。何か堂々としていましたね。下の画像はオス、メスの順です。

昨日から9月議会がはじまりました。既報のように、冒頭に中川市長への不信任案が提案されました。この案文の大半は7月の臨時議会で可決された辞職勧告決議案と同じ文面です。残りは市長の辞職勧告決議に対する対応批判で、職務続投宣言については「当市議会を軽んじているばかりか、市民の信頼を踏みにじる行為」だとしています。下の画像は(案)がついていませんが、決議案です。

決議案を提案した滝沢一成議員は、「上越市は地域医療の再編、13区の存続の危機など課題は山積している。いま立ち止まり、根本問題に向かわなければならない。これらの課題に立ち向かうふさわしい市長を選ばなければならない。これではいけないと思った時には黙らず声を上げていくのが私たちの姿でなければならない」と訴えました。

討論には4人が登壇しました。トップバッターはベテランの本城議員でした。本城議員は、私の隣の席です。始まる前に、「市長は震災対策などで重要な1月に、ある新年会でカラオケを歌っていた。そういう話をしてもいいもんかね」と訊いてこられました。「そりゃ、いいですこて」と答えましたが、その話を討論の中でも市長の資質のなさ、危機管理意識の薄さを浮き彫りにする事例として引用されました。改めて、市長は辞めてもらわなきゃいけないと思いましたね。

二番目は宮越議員。メモしかないので、詳しく書けませんが、「市民へのリスペクトがない」「政治家として大事なことは約束を守ることだが、私との選挙の時の約束は守らない」「ビジョンががない。ないから語れない。リーダーシップに欠ける」などとのべ、賛成理由としました。

三番目は日本共産党議員団の平良木議員です。同議員は、8月23日に議会に示した文書について、「不適切発言のふの字もないし、そのことに関する反省の弁はまったく見当たらない」「多くの市民の声は無視して、自分に都合のよい一部の方々の声に応えて、どこまでも市長の椅子にしがみつくものだ」「最後の3行で、〝(先の臨時議会で示した市長給料カット分は)公職の候補者でなくなった際に対応する〟などとしているが、これは、将来の仮定の話であるとともに、少なくともそこに書かれたことが確実に行われるという保証がどこにもありません。つまり、まったく意味のない文言だ」としました。そして、「市民の信頼を失う発言を繰り返し、そのことを指摘して反省を求めた議会に対しては開き直るという市長では、市民の暮らしを守れないばかりか、市民の利益を限りなく失わせることになることは明白だ」とのべ、決議案に賛成であることを表明しました。

4番目は安田議員です。急遽手を上げて討論を求めましたが、すでに原稿を用意してありました。決議案に反対の立場で発言すると前置きしたので、反対理由として何をあげるのか注目しました。同議員は、「私も辞職勧告決議には賛成したので今回の不信任案も当初は賛成と考えていた。市民の皆さんの意見を聴き、議員で議論する中でいま可決すべきでないという考えに至った」「市長が議会を解散して選挙になり、その後また市長選挙にまでなれば、当初予定していない公的な費用が多くかかる。そのような市政の停滞、多大な費用負担の可能性があることを決めていいのか」とのべました。そしてさらに、「私は解散されて、市議選をやりたくないというのではない。可決して選挙になっても停滞、このまま市長やられても停滞。どちらも問題であり、早く打破しなければならない」と述べたのです。このまま続投されては市政が停滞するから、市の信用を低下させマイナスになるから辞職勧告決議をしたのではありませんか。続投を選択して、市の信用を取り戻し、市民生活を守って安定させる方策があるのでしょうか。支離滅裂な反対討論はいただけませんね。

決議案の賛否は議会運営委員会で決まった無記名投票で行われました。一部議員はこれまでの慣例を持ち出してそれを正当化していますが、7月の臨時議会では起立で採決した経過を考えれば、今回は誰が賛成したか、反対したかわからないようにするために無記名投票にしたとしか見られません。採決の結果、賛成11、反対21ということになり、不信任決議は否決されましたが、これでは市民の理解は得られないと思います。トップのイラストは投票風景です。テレビ画像などを見て描きました。

昨日は、午後から市長による提案理由の説明、総括質疑が行われました。ただ、総括質疑については、市長に辞職を迫った経過の中で、「これからどういう政策で行きますか」みたいなことは訊くことはおかしいという認識が議員の間にあり、高橋議員と上野議員の2人にとどまりました。上野議員は市長に訊くのではなく、教育長に関係する問題だけをとりあげました。

夕方からは党会議があり、帰宅したのは午後10時となりました。疲れました。

きょうは、議会運営委員会の予定では総括質疑の日だったのですが、昨日の2人で終わりましたので、休会となりました。

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