冒頭から重大問題

その他

おはようございます。今朝は6時過ぎにやっと起きました。朝一番に朝刊を見ました。昨日の議会の動きをどう報道しているか気になったからです。外は曇り空です。今朝は小鳥もガンの鳴き声も聞こえず、カラスの声だけが聞こえてきます。

昨日から市議会は総務常任委員会審査でした。冒頭、八木副市長などから2件の重大報告がされました。ひとつは工事入札における落札者決定の誤り、もうひとつは消防団員報酬における源泉徴収票の誤記載です。いずれもあってはならないことが行政執行の中で起きたことから、市側からの報告の後、1時間ほど質疑が相次ぎました。

前者については、「令和6年度に総合評価方式を採用した11件の工事入札のうち、4件について、落札者を決定する評価点(入札価格以外の要素)の中で、地域貢献度等の加算点、企業の技術力の加算点等、一部の評価点に誤りがあることが判明した」「また、この誤りを修正した場合、1件の工事で落札業者の決定が異なるものとなる」「当該工事は既に竣工し、工事代金支払い手続きも終了している」とのいう事案です。この事案は本年2月13日、令和6年6月入札の下水道工事を落札したA社から評価点についての問い合わせがあり、算定作業において初歩的なミスがあったことがわかったものです。その後、「総合評価方式を採用した工事について、資料として確認可能な平成28年度までに遡り、全23件について調査した」結果、上記の下水道工事に加え、3件の工事、合計4件の工事の評価点加算に誤りがあることが判明し、そのうち、河川災害防止工事1件について、正しい評価点加算をすると落札業者の決定が異なることが判明した」ということでした。私からは、事案がわかってから議会に報告するまで1ヶ月近くかかったこと、責任の所在についての言及がないことを取り上げ、担当課長、部長などに質問しました。担当部署のみなさんは慎重に対応しようとしたのでしょうが、こういうことは一時も早く明らかにすべきです。また、責任の所在は全容解明が済んでからという趣旨の答弁でしたが、それならば、報告文書にそのことも書いておくべきでした。他の委員からは「本来なら落札して仕事をするはずだった業者への説明はどうなっているか、今後の対応はどうするか」などの質問も出ました。本来なら仕事をすることになったはずの業者さんとは本音で話し合い、合意してほしいものです。

後者については、「消防団員へ支給した報酬に係る令和5年分及び令和6年分の源泉徴収票の『支払金額』欄に、誤った金額を記載したため、既に納付されている令和6年度分の市民税・県民税や、令和5年分及び令和6年分の所得税が過大に納付された可能性があることが判明した」とのことです。本来ならば団員に支払った報酬のうち、非課税額をマイナスして課税対象額としなければなりませんが、誤って非課税対象額を含めた支給総額を記載していたというのです。ひと言で言えば、源泉徴収票作成の基本がわかっていなかった、ということです。これにも厳しい意見が相次ぎました。

この報告に関する質疑が終わってから休憩時間に市教委に電話したところ、大潟区でコウノトリの足環がもう1個見つかったことを教えていただきました。これも個体番号0795のメスのものです。他の部位は見つかっていないとは言うものの、両足がなければコウノトリは生きていけません。ショックを受け、委員会審査が再開した時には、身体がガタガタふるえてしまい、涙も流れました。残念でなりません。今朝もコウノトリの巣を観察してきました。ペアの1羽がゆったりとして卵を温めていました。自分の子どもがたいへんなことになっていることは知らないのだと思うと切なくなりました。下の写真は今朝のコウノトリです。

さて昨日の総務委員会審査は、財務部から始まって、総務部等、防災危機管理部と進みました。

財務部関係では、第三セクターの現状と今後の対策について若干質問しました。平成31年2月に決めた関与方針では、常勤役員の不在、企画力や営業力の不足、職員の高齢化などで企業としての存続が危ぶまれているとの記述があったことや私が見聞きしている実態などを紹介しながら質問しました。答弁の中ではその後の統合などについて言及されましたが、基本的な問題は残っていると感じました。第三セクターのみなさんの声、要望などをしっかりきいて対応してほしいものです。

総務部関係では上越市合併20周年事業を中心に取り上げました。この問題は総括質疑でもテーマの一つにしたのですが、これまでの20年を振り返り、「このまちを次の世代につなぐ契機とする」のが目的とされています。私からは合併後、人口減少、農業の担い手不足、商店街の落ち込みなどについてふれ、いろんな角度から本格的にこれまでの経過を振り返り、今後の発展の方向を探る必要があると指摘しました。今回の事業は、映像上映、若者トーク、記念パフォーマンスなどを332万円かけて行うというものです。どこの部署で、関連部署とどう連携してこの事業の構想を練ったか、市民の声を聞いたかなどについて質問しました。総務課が中心になって関係課の声も聞いて検討したとのことですが、私としては納得できる内容ではないので不満が残りました。本来の目的である今後の発展の契機をつかむ取組については、昨日の質問を受けて今後どう進めていくか注視していきます。

防災危機管理部の審査は昨日の審査の中では一番賑やかになりました。特に補正予算審査で災害対策費の中に計上されたトイレカーをめぐって担当課と議会側の評価が分かれ、激しい議論となりました。トイレカーとトイレトレーラーのそれぞれ導入した場合のメリット、デメリット、トイレの処理能力、誰も取り残さないという視点などを中心にやり取りを行いましたが、詳細は微妙なところがあるので、インターネット録画を見た上で書きたいと思います。ただ、今回の事業は「新しい地方経済・生活環境創生交付金」を活用するもので、私の質問によって、すでに10日に内示が出ていることがわかりました。となれば、動かされません。今回の導入を試行的なものとしてとらえ、今後、大きな災害時におけるトイレ対策をしっかり確立する本格的な検討をお願いしたいものです。

お知らせです。既報のようにJCV(上越ケーブルビジョン)で放映されたコウノトリ情報は、「上越妙高タウン情報」でも「2年連続の繁殖なるか コウノトリ抱卵確認」というタイトルで取り上げられています。下線の付いたところをクリックしてごらんください。

時間です。きょうは総務常任委員会審査の2日目です。

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