おはようございます。今朝もすがすがしい朝となっています。30分ほど散歩するなかで、新たな場所でナツハゼを見つけました。近くの畑では銀杏の木の葉が落ち始め、そばのキクの花にも落ちていました。この時期ならではの風景と出合いました。
昨日は、午後から原発事故に関する3つの検証の説明及び意見交換会が上越市の教育プラザで開催されました。定員は50人だったのですが、参加者のうち、行政職員を除く一般市民は20人に届きませんでした。イベントいっぱいの土曜日の午後1時半からとなると、少なくなりますね。
会では、県職員による、⓵避難生活への影響、②福島第一原発事故原因の検証、③原子力災害時の安全な避難方法の検証の3つの検証委員会の報告、ビデオによる各検証委員会委員長の挨拶が委員会ごとに行われ、その後、参加者と県職員間で意見交換が行われました。質問は一人当たり1分、1問という制約がありましたが、もっと県民の声を聴くべきだとの声に押されて、時間は当初予定の2時間半を超え、3時間に及びました。
参加者からは、「日本民族のこれからにかかわることだ。原発をこれからも続けていくのか」「原発は人の命や健康を自由に左右する。県として県民の命を守るために、取り返しのつかない事態になる前に対策をとってほしい」「課題山積だ。県民の声をしっかり聴いて再稼働するかどうかを決めてもらいたい」「総括委にはここで出された意見も反映させていただきたい」「人間が作ったものは必ず壊れる。原発も同じだ。東京電力は顕在化した問題の対応に終始している」などの声が続きました。
特徴的だったのは、3つの検証委員会の検証結果、特に避難方法の検証委員会について、検証、議論が不十分だという声が相次いだことです。具体的には、「屋内退避については新型コロナ対策ということで30分間に1回、数分間換気せよと内閣府は通知を出した。それをどう議論して、どういう対策(結論)をとることにしたのか。必要な対策は実効性の高低にかかわらず、その時点でベストな方法をとるなどといった抽象的なことでは県民の命は守れない」「避難委員会の報告書には結論部分が書いてない。委員会としての結論はどうなっているのか」「検証委に期待していたががっかりした。こういうことが必要だということを提言していない。今後、総括委などでさらに深めていただきたい」などの声です。
県内での県民への説明および意見交換会は23日、午後1時半から新潟市のユニゾンプラザでも行われます。昨日の会でも参加者から指摘があったように、4会場で出された意見などを県は真摯に受け止め、さらに検証を深め、県民の命と健康を守る最善の道を選んでほしいものです。
※イラストの1枚目は県職員による説明。2枚目は、左から松井さん(避難生活への影響検証委員長)、中島さん(原発事故検証委員長)、関谷さん(避難方法検証委員長)です。
会からの帰り道、頚城三山が夕焼けに染まり、きれいでした。
活動レポート2085号、「春よ来い」シリーズの第732回、「一か月目の日に」をホームページに掲載しました。ご笑覧ください。
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