日時計講演会

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おはようございます。今朝は7時まで起きれませんでした。昨夜は11時には布団に入りましたので、布団の中にいたのは8時間になります。でも、まだ疲れはとれません。外は曇り空です。天気は下り坂です。

NPO法人頸城野ドキュメントライブラリーの定期上映会で、日時計についての講演があることを知ったのは数日前でした。どういうわけか、日時計という言葉を見ただけで引き付けられました。私の心に響くものがあるのです。午前9時半過ぎに会場へ行ったら、すぐに高校同期の石塚正英さんから「橋爪さんのところは今年、大変な年になりましたね」と声をかけていただきました。

講演は10時過ぎからですが、その前にドキュメントライブラリーの情報提供が2件ありました。高野恒男さんと松井隆夫さんの報告です。このうち松井さんは三和区にある藤塚山の「塚」について報告されました。あとで聞いた美守(ひだもり)の歴史と共に興味深いものがありました。

講演の本番は10時半近くからでした。講師は細谷一(ほそや・まこと)さん、教職を退かれてから、17年ほど清里区にある星のふるさと館の館長を務められた方です。長身で、長い棒を持ってスクリーンの画像を説明する姿は数学者のような雰囲気がありましたが、地学が専門です。話がわかりやすく、しかも魅力的な内容でしたので、ぐんぐん引き付けられました。

細谷さんの講演の前半は、ドキュメントライブラリーのみなさんが今年の5月1日に撮られた、星のふるさと館にある箱型日時計と人間日時計についての動画上映です。ここでは細谷さんが解説されていました。日時計をじっくり見たことはないので、見た目は単純な作りなのに、よくできているなと感心した次第です。正直言って、ここに日時計があることは昨日まで知りませんでした。いまは冬囲いされているので見られませんが、来春は必ず行ってみたいと思います。

講演の中で細谷さんはパワーポイントを駆使され、日時計の仕組み、魅力、上越地方での設置状況などについて語ってくださいました。日時計については5000年以上の歴史があり、「最も古い科学」「一本の棒の科学」だと言われました。わずか一本の棒の影から、東西南北の決定、季節の特定、地球の大きさの測定ができるという解説にはすごいと思いましたね。特に地球の円周を測定するのに、同じ日の同じ経線上の2地点の太陽高度を調べ、2地点の距離と角度が分かればいい、という説明は数学が苦手の私でも理解できました。トップ画像のアレキサンドリアとシエネが入った地図の説明はその時のものです。同位角などの数学の知識はこんなところで役立つのですね。

この日時計ですが、上越地方(糸魚川、上越、妙高の3市の市域)で27あったが、建物が壊され行方不明となっているものが2つあり、いまは25あるとのことでした。このうち圧倒的に多いのは水平型日時計で23、このほか箱形が1、人間日時計が1となっています。上越地方にこれだけ普及したのは、天文学に興味を持ってもらおうと努力された教員がおられたのですね。名前は下酉正博(しもとり・まさひろ)先生、すでに亡くなられていますが、板倉区の旧筒方小学校の校長だった。これも初めて知りました。日時計については子どもの頃、見聞きした記憶がかすかに残っています。たぶん、上越地方では理科教育の分野の先生方が力を入れておられたのかも知れません。

講演を聞いてから、どうしても日時計が見たくなり、上雲寺小学校に行ってきました。ここの校庭には、創立110周年記念の水平型日時計が設置されていました。盤には時差表もありましたし、設計者が下酉先生であることも記されていました。感動でした。

その後、三和区で昼食をとり、大潟区の弟の家に向かいました。弟の2回目の月命日だったからです。ちょうどお寺さんも、弟の同級生だという方もおられ、いろいろな思い出話ができました。弟の連れ合いからは、弟の懐かしい子ども時代の写真をもらってきました。

きょうは、これから市議会本会議です。

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