おはようございます。今朝は朝から電話が相次ぎなど忙しく、発信が遅れました。外は小雨が降っています。これからどうなるか、大雨警報も出ましたので、要注意です。
昨日は午前に党務、動きました。午後からは市議会文教経済常任委員会でした。この会議の冒頭、上越市は、佐渡汽船㈱の「あかね」の財産処分に伴う補助金の返還、同社の経営改善の取組、小木直江津航路維持に向けた財政支援策等を明らかにしました。
そのなかで市が明らかにしたことを簡潔にまとめると、以下のようになります。
①「あかね」にかかわる返還金額は、建造にあたって交付した約2億5129万円のうち、償却期間20年の残存額(14年分)、1億7590万円余とする。
②佐渡汽船㈱は令和2年策定の経営改善計画に着実に取り組んでいる。しかし、新型コロナの影響で極めて厳しい経営状況だ。ただ、同社では、輸送需要はワクチン接種により来春にはコロナ前と同水準に回復する見通しを持っていて、これまでの経営改善計画に加え、第三者出資を検討し、中長期的な財務体質改善に取り組むとしている。
③財政支援については、今年度限りの補助金とし、令和3年度における新型コロナの影響による小木直江津航路の収入減少額を対象とする。補助金額は佐渡汽船㈱の年間計画と輸送実績の差により算出し、補助金額の上限は2億4000万円とする。補助金は、今期の運行が終了する10月末の実績に基づき執行する。
④和幸船舶㈱が羽茂港・直江津港間での貨物運行計画を持っている、その計画によると、本年10月~不定期の運行を開始し、主に佐渡からの柿や米を輸送する計画となっている。
市の説明後、委員などからは、「9月議会に財政支援などの提案をするというが、中長期的計画を示されない中で、私たちは何を基に判断したらいいのか。市民に説明できるようにしてほしい」「(上限)2億4000万円の支援の根拠はここ(配布資料)に書いてあるだけでは分からない。もっと詳しく説明を」「今後、航路維持に向けてどうしようとしているのか、市の立ち位置が見えてこない」「来春には輸送需要が回復する見通しというが信じられない」「経営改善に甘さがある。不信感を持っている」「こうだからお金を出すんだといものを示してほしい。そうでないと正しい額かどうかわからない」「和幸船舶㈱が入ることをどう分析しているか」などの質問が相次ぎました。
これに対して市側は、「9月議会に具体的に答えられるかというと、佐渡汽船㈱等との関係のなかで、もっと慎重にしてほしいとのことで、今の段階ではそういう状況になっていない。ただ、更なる改善計画の中で、今期における財務状況の改善は必須であり、第三者の出資を仰ぐ材料として上越市の支援が必要という状況は変わらない」「上場企業の情報だということもあって、歯切れが悪く申し訳ない。株価に影響を与えるようなことについて、私から公開の場でお話はできない。不信感、疑問がぬぐいきれないというのも当然だと思う。そうしたなかでどうすればわだかまりを解けるようになるか、難しい。佐渡汽船㈱が情報公開してお話が出来るようになれば有り難いなと思っている。いつ、どの時点でということは私からは申し上げられない。昨年、今年と経営改善は続いているが、新潟県、佐渡市、佐渡汽船などがパズルが完成するように一つひとつピースを埋めてきている。そうしたなかで、上越市として何ができるかということで財政支援を提案する。利用促進についても努力している」などと答えていました。
委員会でのやりとりを聞いていて、市は、上場企業である佐渡汽船㈱の経営への影響を強く意識して発言していると感じました。市民の代表機関である市議会としては、市民の税金を投じて支援することを市民にきちんと説明できる状況にならないと賛成は出来ません。委員会等で求められているデータは最大限提出し、提案してほしいと思います。
夕方からは党会議でした。早朝から動いたのですっかり疲れました。ただ、「しんぶん赤旗」日曜版の配達はないので、その分、時間があります。
きょうは墓参りなどで動きます。