今朝も暑いですね。おはようございます。早朝から事務所でデスクワークをしています。外は賑やかで、セミたちに、「頑張れ」「急げ」と言われているようです。きょうも青空が広がる天気になりました。
昨日はまず三八市へ行きました。荒川橋を渡って船見公園の方へ曲がってすぐに、車の渋滞に巻き込まれました。何かあるな、と考えてみたら、朝市でたくさんのお菓子屋さんがスイーツを売る、「朝市スイーツまつり」の日だったのです。いつも車をとめる船見公園駐車場は断念し、知り合いの家の前にとめさせてもらいました。スイーツを売っているお店はいずれも大混雑、長い列ができていました。私は三八市で宣伝を始めて7年ほど経ちますが、朝市がごった返している光景は初めて見ました。
市宣伝を終わってから高田図書館へ。ここの小川未明文学館での「平和展」を見に行きました。10日にも出かけたのですが、15分くらいしか滞在できず、もう一度、行くことにしていました。会場では、スポーツやアスリートが戦争で犠牲になったことを紹介するパネルや写真などがたくさん並んでいました。オリンピックが戦争で中止され、使われなくなったポスターは初めて見ました。
展示されていたもので前回気づかなかったのは、仲町の佐藤秀定さん提供の写真です。大島区の棚岡や菖蒲などの戦時中の姿が写っていました。「勤労奉仕」で稲そい(たぶん乾燥させた稲)をする少年団の子どもたち、「勤労奉仕隊」の大人たちなどの写真は初めて見ました。いずれも戦時下の農村部のくらしをとらえた貴重なものです。この写真の中に棚岡の大きな柳の木と橋が写ったものがありました。柳の木は私も何度か撮っているのですが、展示されている写真がどこの位置から撮られたものか、気になりました。昼食後、棚岡に出かけ、近くの人にも聞いて、何とか特定できました。カラー写真は昨日、私が撮ったものです。橋の位置も道の位置も現在とはずいぶん違っています。
棚岡からは長者島へ行きました。岩野勇三の作品展を観るためです。岩野勇三の彫刻を初めて観たのは高田城址公園でした。その後、何度か名前を聞く機会はありましたが、作品展を観るのは初めてでした。古民家に展示されていた作品は、良寛や女性像など10数点でしたが、古民家の中での展示がぴたり合っていましたね。最初に経歴を見てびっくりしました。岩野勇三は平和美術展などにも出展していたのです。佐藤忠良の弟子でもあったことも初めて知りました。展示されていた作品のなかで気に入ったものは朝市の女性の姿、そして良寛像、さらに「およめさん」です。良寛像は作品の説明に後ろからも観てほしい、そこに良寛らしさが出ているとあり、後ろに回りました。後ろ姿は私の祖父、音治郎にそっくりでした。「およめさん」はお嫁さんを持ちあげて結婚を喜ぶ姿がとても素敵でした。会場では、「岩野勇三作品集」のなかの佐藤忠良、岩野勇三の文章を熟読させてもらいました。「自然はごまかしのない、合理的な仕組みによって調和が保たれていて、そこには造形的に学ぶべき点が沢山あります」「人間の心の動きにともなって、まず行動を始めるのは手で、むしろ足は手の動きを追うように働こうとします。それだけに、勝手に動きたがる手には充分気を配らなければなりません」(いずれも岩野勇三)など引き付けられた言葉がいくつもありました。芸術家となると作品だけでなく、文章も筆致も美しい、そうも思いました。
昨日は夕方、南の空で積乱雲が大きく発達しました。しかもそれに夕日が当たりました。めったに見れない風景が出現しました。
きょうは、これから葬儀です。その後、会議が続きます。