おはようございます。今朝もいい天気ですね。11月にこんな天気が続くなんてうれしいです。写真は今朝、中条池の近くで撮影しました。
昨日は上越市議会の歴史に記念すべき新たな出来事が加わりました。中学生による模擬議会(一般質問)が議場で行われたのです。
昨日、登壇したのは8人の生徒たち。「うみがたり」と上越市の観光、災害対策、虐待問題などたくさんの課題が取り上げられました。全体的にいい質問が繰り広げられましたが、そのなかでも中学生らしいいい感性を持っているなと思った質問がいくつかありました。ひとつだけ紹介すると、鳥獣保護についてのSさんの質問です。Sさんは、「すべての鳥獣と共存するための対策として、具体的に何をしているか」と質問しました。いつも鳥獣被害対策を議論している者には新鮮でした。
今回の模擬議会は生徒のみなさんに、議会の仕組みを知ってもらい、議会を身近に感じてもらうことが目的でした。事前学習を何度か行ったこともありますが、質問者も議長、議会事務局長を務めた人もじつに堂々としていましたね。大変よかったと思います。最後に登壇した小杉さんに、「どうだった」と訊いたら、「赤沢を赤坂と言っちゃって…」。いやいや、ちゃんと修正したし、堂々とした質問でしたよ。他の生徒からも、「(議員は)いろんなこと勉強しなければならないんだね。すごい」などという声があがっていました。
上越市の子どもの権利に関する条例では、「子どもの最善の利益が考慮され、かつ、子どもの心身の健やかな成長が促進されること」「子どもの意見が最大限に尊重されること」などが盛り込まれていますが、こういう模擬議会もそういう場の一つとして位置付け、毎年やってくことが必要ですね。
昨日の模擬議会は私の地元、吉川中学校3年の生徒48人が参加。それぞれ、議員、議長、議会事務局長になって議事を進めました。議会の議長は市長役、副議長は教育長役、総務など4つの常任委員会委員長は部長役を務めました。私は部長を補佐する役で、ふだんは副市長が座っている席で模擬議会の様子を見ることができました。
一番印象に残ったのは生徒たちの真剣なまなざしです。質問する生徒や答弁者をしっかりと見つめている姿はとてもいいなと思いました。
模擬議会が終わって、5階の議員控室、議会事務局、議長室、応接室、委員会室を案内しました。おそらく全員が初めてだったのでしょう。応接室では、富岡惣一郎の雪国を描いた大きな作品に驚いていました。
生の論戦をする委員会室にも生徒たちの強い関心を感じました。上越市議会では、すべての委員会はインターネット中継されています。委員会室の天井に設置されたカメラを指差し、「これは何でしょう」と訊いたら、答えは返ってきませんでしたので、「うそ発見器です」と言ったところ、大爆笑でした。中学生たちも新聞テレビで、ちゃんと、「政治の世界でのうそ」を見ているのでしょうね。
たしか26日だったと思いますが、今回の模擬議会を終えての事後学習が行われます。楽しみです。
きょうは、これから市宣伝、収穫祭、中学時代の同級会と続きます。