おはようございます。今朝は北九州市小倉のホテルからの発信です。外は小雨が降っています。
昨日は総務常任委員会の視察で、陸で北九州市にきました。京都駅で乗り換え待ち時間が2時間もあったので、何人かで東本願寺、西本願寺を訪ねてきました。東本願寺で注目したのは、御影堂と阿弥陀堂をつなぐ廊下に展示されている「大橇の説明板」です。1883年(明治16)3月12日、私の故郷、吉川区尾神で発生した雪崩れ事故について書いてあるのですが、このとき大橇で運んでいた欅の巨木の出どころについて、「川谷村より切り出した」と書き直してあったからです。私の中学時代の恩師、上野實英さんの長年の調査と研究で明らかになったことが説明板にも反映されたんですね。よかったです。
北九州市の庁舎に入って目に入ったのは非核平和都市宣言です。小倉が原爆投下の予定地だったことは知っていましたが、宣言文にそのことがしっかりと書かれていることを初めて知りました。
人通りが少なくなって、賑わいをなくしたまちをどう再生していくか。昨日は市議会総務常任委員会の視察で北九州市を訪れ、全国から注目されている同市での、「リノベーションまちづくり」を学びました。
最初に市役所にて、商業・サービス産業政策係長の上野さんから、「リノベーションまちづくり」をはじめたきっかけ、家守方式による街なかの再生、「リノベーションスクール」など事業化に向けた仕掛けづくりなどについて説明していただき、意見交換させてもらいました。リノベーションスクール案件を中心に、大小約50件が事業化され、600人超の雇用を創出したこと、商店街の歩行者通行量が2010年から5年間で3割増えたことなどを知り、驚きました。これらの成果を生み出すにあたって、民間に優れた仕掛け人がいることも確認できました。
市役所での説明を聞いたあと、「やはり、現場を見ないといけない」という話になり、当初予定していなかった街なか再生現場の一つ、メルカート三番街を訪問しました。これが大当たりでした。市役所の説明で名前が上がった中屋ビルオーナーの梯輝元さんに会うことができましたし、梯さんと一緒に頑張っている(株)ワークスープの嶋田秀範さんの熱い思いを聴くことができたのです。
嶋田さんの話のなかでは、企画提案するだけでなく、提案者も実践することの重要性が語られました。また、息子さんの洋平さんの頑張りも紹介されました。自分の息子のことを自慢話でなく、事実に基づき、うれしそうに語る姿、いいものですね。委員会メンバーからは、嶋田秀範さんや息子さんの話をじっくり聴きたいという声が出ていました。
きょうは、これから倉敷市に向かいます。