少し崩れるかなと思いきや今朝も晴れ。おはようございます。さわやかな東風が吹いています。上の写真は今朝撮った近くの田んぼと農道です。
昨日は市内一斉に名家が公開されました。このうち、大島区の飯田邸と戸野目の保坂邸を訪れました。飯田邸は吉川区ともかかわりが深く、何度も訪れていますが、毎回、新しい発見があります。今回は家の脇にある井戸に注目しました。飯田家は元造り酒屋であったのですが、普通の家のものよりも一回り大きい井戸、これも使われていたのかも知れません。
飯田邸ではコーヒーをいただきながら、保存会のみなさんと話もしました。パンフレットは日本語版の他、英語版、中国語版まで用意されていました。床の間に飾ってあった生け花が私の知っているHさんの作品だとはびっくりでした。野の花好きの人ですが、美的センスもあるんですね。
保坂邸は初めて入りました。豪農の館とはいえ、造りは思っていた以上にコンパクトでした。でも、何と言ったらいいのでしょう、落ち着いていて、しゃれた雰囲気のある空間、素敵でした。いくつかの建物の中で一番惹かれたのは蔵です。270年前のものということですが、いまは高級喫茶店風の空間となっていました。柱時計、ラジオ、人形など写真におさめました。
午後1時半からは「市民アクション・上越」主催の講演会でした。「いま、教育現場は」というテーマで、県内の私立学校の現職教員、Hさんが講師です。
Hさんは、「少なくない学校が0時限、7限の授業を行っている。ひどい学校は8時間目、9時間目もある」「生徒に一方的に話しても授業にならない。『動きをつくって学ぶ』状況にすることが求められている」「子どもたちも大人も学校も生き残りをかけて競争に追い立てられている。私立学校は企業化され、サービス業化されている」などと学校の実態を明らかにしました。教育現場がここまでひどくなっているとはびっくりでした。そして、なぜこういったことになったかをHさんは戦後の教育の歴史を振り返りながら説明しました。「学習指導要領の改訂が学習内容だけでなく、『資質・能力』『指導方法』『評価』にまで踏み込むことにつながった」など教育基本法の「改正」が果たした役割がよくわかりました。やはり、改悪前に予想した通りの展開となっていますね。
最後にHさんは、「現場から新しい教育、社会を切り拓く」ためにということで、「教職員組合を立て直し、民主的な職場づくりを進めていく。授業づくり、学級づくりをしていく。生徒、卒業生、保護者、同僚などとつながっていく」ことを重視していくと話されました。
講演後の質疑応答の中で感動したのは、Hさんが学校側から処分を受けたときに生徒たちがHさんを守るために力を合わせてくれ、全国の教員仲間も処分撤回で応援してくれたという話。文章化できないエピソードも語ってくださいました。Hさんの話、また機会があったら聴きたいものです。
夕方、Nさんの通夜式に参列してきました。Nさんの遺影を見て、母の実家の伯母(故人)と同じ眼だと思いました。姉妹ですから、似ていて不思議はないですが。喪主さんの話によると、Nさんは先月30日に入院したとのことでした。今月の11日が92歳の誕生日だったので、それまでは生きてほしいと願っていたといいます。「母はよく頑張ったと思います」という言葉が印象に残りました。通夜式が終わって、駐車場に行くと、白い花を咲かせたニセアカシアが甘い香りを漂わせていました。
きょうは、午前に地元で動き、午後から市役所に向かう予定です。