今朝は虫とカエルの鳴き声がしますね。おはようございます。外は青空が広がりました。稲刈りの最終盤で頑張ろうという人たちは大喜びでしょう。写真は昨日撮ったものです。いつもの家の生け花です。シラネセンキュウの上品な白がじつに美しい。
昨日は午前中、「しんぶん赤旗」日曜版の配達と活動レポートのポスト下ろしでフル回転でした。ただ、完了とはいきませんでした。残りは夕方、やっと終了させました。
午後からは歴史講演会と現地説明会でした。
吉川区入河沢にあった「入河沢(いりこうぞう)城」は「文献に一度も登場したことのない幻の山城」(歴史家の花ヶ前盛明さん)です。ただ、堀切、土塁、虎口等の形状から戦国時代前からあったことは確かなようです。
昨日の歴史講演会と現地説明(いずれも「謙信公の郷振興協議会」主催)では、この入河沢城がとりあげられました。講師は花ヶ前盛明さん、吉川町史や自分の史跡紀行文などを引用し、熱の入った説明をしてくださいました。
城跡見学会では佐藤春雄さんと金井薫さんも加わって、案内役を務めてくださいました。私は今回も佐藤さんのグループで一緒に歩きました。解説にあたって使われていた資料の一部に小字名が入った地図がありました。この「小字名入り地図」の制作者は長峰在住の元吉川町農業委員会事務局長の佐藤一二さんです。こういうときにはなくてはならない大事な資料です。
さて、佐藤春雄さんと現地を歩き、解説を加えていただく中で、よくわかったのは、この入河沢城跡の魅力です。ほとんど知られていない小さな山城でありながら、堀切、土塁、虎口、切岸などの遺構がしっかりと残っていて、わかりやすいのです。特に敵を登らせないためにつくられた急斜面、切岸がよくわかります。山城の生命線はこの切岸だという理解が進むことと思います。佐藤春雄さんが、「入河沢城跡は山城を学ぶためには最高の場所だ。コンパクトで、機能もわかる。全体もわかる」と言われた意味がよく理解できました。
昨日の現地解説では、堀切をはさんで合戦するときの状況がわかるように竹やりも用意されました。こういうのは初めて見ました。また、きょうは、歩いていて、クルマバハグマやアキギリなどの野の花にも出合いました。この城跡は野の花の宝庫でもあります。そして、まもなく雑木林が見事に紅葉します。おそらく、私にとっては一年に何度も訪れる場所のひとつになるでしょう。
大事なことを一つ書き忘れました。入河沢城跡は昨年から、吉川区の「歴史と文化のまちづくり研究会」のみなさんが地域活動支援事業を活用して整備を進めていてくださっています。昨日の参加者が驚いたのは、急斜面などの遺構の整備が行きとどいていたこと、それともう一つ、城跡を訪れた人たちが歩きやすいようにと、雑木の切り株をできるだけ下げていたことです。こういう気配り、素敵ですね。心から感謝します。
私の活動レポート1878号、「春よ来い」の第526回、「いいこといくつも」をホームページに掲載しました。ご笑覧ください。
きょうはこれから東京です。明日の午前に戻ります。このブログの更新はいつもよりも遅くなります。