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にいがた自治体研究所の総会と講演会

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 寒い朝でした。おはようございます。今朝は「しんぶん赤旗」日刊紙の配達当番でした。5時半過ぎに起床し、車を走らせましたが、気になったのは尾神岳周辺の景色、少しずつ明るくなるにしたがい、きれいになっていく。おかげで時間がかかりました。写真は配達が終わって、事務所に到着した時、上空にやってきた雁のご一行様です。

 昨日は朝から新潟でした。行き帰り、元市議の杉本さんの車に乗せてもらいました。

 午前はにいがた自治体研究所の第29回定期総会でした。冒頭、挨拶に立った石崎誠也理事長は先の新潟知事選についてふれ、「決してワンイシューではなかった。地方住民を大事にするか、中央中心・大企業中心の政治かが問われた。今後、日本の政治のあり方も変わっていくのではないか」とのべました。

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 新年度の方針の中では、京都大学大学院の岡田知弘先生の「首長、議員、職員、住民が地域を知り、科学的に将来を見通せる『地域学』の場が不可欠になっている」という提案に沿って、地域学の場を全県の段階で組み立てることが必要になっているとしている点に注目しました。また、米山県政を支える政策と学習の重要性、柏崎刈羽原発の再稼働を許さない政策なども強調されました。

 一昨日、私も参加した十日町・魚沼地域自治体研究所など地域自治研の頑張りが求められてきているなと感じました。

 午後からはにいがた自治体研究所主催の講演会でした。会場の県立生涯学習推進センターホールには「市民がつくり出した新潟知事選の勝利」という横断幕が下げられ、米山知事が途中で会場に駆け付け挨拶もする。同研究所の講演会としては異例ともいうべき催しに参加者は興奮しました。

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 講演のトップバッターは市民連合@新潟の共同代表、新潟国際情報大学の佐々木寛教授です。私は初めて佐々木教授の講演を聴きました。タイトルは「新しい市民政治の胎動─参院選・知事選の経験から」。ある人が私に「演説であろうが講演であろうが、話というのは面白くて、ためになって、心に残るものでなければならない」と言ったことがあります。まさに、その通り、たくさん笑って、何度もうなずいて、「これからはこうしよう」ということが見えてくる講演でした。

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 同教授は歴史に残る参院選と知事選について、「双子の選挙だった。よく2連勝ですねと言われるが、スポーツじゃない(笑い)。市民連合などががんばる中で保守が分裂した。農協をまわると、農家の現実を見ればわかるでしょ、今回はお灸をすえますよという声が聞こえてきた。私たちの地域や地方は自分たちが立ち上がらないと守れなくなってきた。地方の自立が選挙の争点の一つだった」「米山さんの公約すべてに流れる一貫したものは何か。新潟が中央に頼らないでやっていける思想だ。これからは地方同士が連携しながら自立していくことが大事になってくるし、現実のものにしていきたい」などと語りました。そして、これからの課題として、タウンミーティングを市民参加型の徹底したものにしていくこと、普段から有権者に近づいて双方向型の政治活動にしていくこと、(仮称)「包括検討委員会」を全国に先駆けて取り組むこと、地域から自立的な「新しい社会」をつくることなどを提案しました。

 もうひとつ、佐々木教授は、3月16日に東京で米山知事を「広く、薄く」支える全国的な会を立ち上げることを明らかにしました。

 さて、もうひとつの講演は、京都大学の岡田知弘教授の「沖縄から新潟へ、前進する自治体と地域経済の展望」というタイトルでのお話でした。同教授は、新潟県知事選での米山さんの勝利は新潟県政史にとどまらない歴史的な意義を持っているとして、世界史的な視点とともに、地方自治と地域経済の持続的な発展という視点から掘り下げた話をされました。

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 岡田教授の話は米国でのトランプ政権の誕生をどう見るかという話から始まって、安倍流「富国強兵」国家づくりと矛盾の集中点での対抗軸、沖縄の翁長知事誕生に至るまでの沖縄でのたたかいの歩み、新潟県における米山知事誕生に至るまでの歴史的な文脈などへと展開されました。これらの話は1冊の本になるだけの分量と内容のある講演だったと思います。同教授はここ10年ほど毎年新潟にやってきて、調査活動や講演などをされてきました。新潟県政に関する部分は、その蓄積があるからこその内容だったと思います。聴きごたえのあるお話でした。

 にいがた自治体研究所は今回の講演をこれで終わりにはしないことと思います。より多くの県民、いや国民に知っていただきたい内容でしたので、私はぜひ1冊の本にまとめてもらいたいと思います。

 活動レポート1793号、「春よ来い」の第440回、「日帰り旅行」を私のホームページにアップしました。お時間のあるときにごらんください。

 きょうは友人を見舞った後、地元に戻り、デスクワークの予定です。明日の午後から明後日にかけて新潟市ですので、きょう、頑張らないと次号の活動レポートは締め切りに間に合いませんので。

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2017年02月05日 07:51に投稿されたエントリーのページです。

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