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『夢は牛のお医者さん』(本)を一気に読む

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 今朝はすんなり起きることができました。おはようございます。5時前には起きて、新聞を読み、事務所に来てパソコンを開いています。外は曇り空、ちょっと蒸しています。

 昨日は日曜日、生活相談以外は自分のやりたいことをしてゆっくり過ごそうと思っていました。最初は一つ目の相談が終わったら、正善寺から山道に入り、モウセンゴケの花をさがしてみたい、そう思っていたのですが、1冊の本を入手したことで予定を変更してしまいました。

 入手した本は『夢は牛のお医者さん』(赤羽じゅんこ作、小学館ジュニア文庫)。読み始めるまでは、映画『夢は牛のお医者さん』の脚本(?)のようなものと思っていたのですが、開いてみてびっくりでした。映画でも名場面となった3頭の仔牛の入学式、そしてこの牛たちの卒業式などをとりあげているのは共通です。でもね、映像でとり上げられたところを「復唱する」ようなものではありませんでした。「知美は、坂道を走って学校に向かいました」から始まって、夢を求め続ける人間の物語になっていたのです。いうまでもなく、映画ではとりあげられなかったところも書き込んであります。そして、知美さんはいまも夢を追い続けていて、そこが書かれている。それがまた感動を呼ぶ内容ですからたまりません。どんどん引き込まれ、一気に読み終えました。

 本を読んで改めて思ったのは、知美さんにとって、牛のお医者さんになること自体が夢だったのではない、牛たちなどのいのちを守り、いざという時には助ける仕事をするのが夢だったということです。小学校の時に体験した仔牛を飼うということが出発になり、夢が生まれ、その実現のために精一杯努力していく姿は映画と本では描き方の手法に違いはあっても、観た者、読んだ者に与える感動は同じでした。本の中では、知美さんが学校で講演をし、彼女の話を聴いた生徒が獣医になりたいと声をかけてきたということも書かれていました。映画や本がこうして若者の心を揺さぶり、本当に自分がやりたいことは何かを探り、どう生きていったらいいかを考えさせてくれる、すばらしいことだと思います。

 知美さんの生まれた場所は私の場合と同じく、山間の集落であり、父母がやっていた仕事も牛飼いと同じだったことから『夢は牛のお医者さん』には特別の思いがあります。生き物を飼っているから365日、家を空けることはできない。お産があれば、何回目であっても心配になる。仔牛であろうが、親牛であろうが、自分の家で飼っている牛が死んだときは悲しくて、涙が流れる。牛舎ではいつも牛たちに声を掛ける。ときには、喉の下をさすってやる、背中をぱんとたたいて励ます。映画を見ても本を読んでもわが家の歴史のいろんな場面を思い出しました。

 今回、本を読んで新たに知った事実があります。知美さんたちが3頭の仔牛を飼ったスペースのコンクリートの土台がいまも残っているということ、莇平小学校のグランドの近くにイチョウの木があって、この木がいろんな場面を見てきたことなどです。これらは映画を見た後に訪問した時点では気付きませんでした。これはぜひ見ておきたいと思います。

 昨日はこの本を党地区委員会の事務所で読了しました。事務所では留守番の仕事もできたし、本を読んでいい思いにひたることもできました。もちろん、モウセンゴケの花探しはやめました。昨日は、その後、市政に係わる重要な相談が1件あり、会議もありました。

 きょうも午前は事務所当番です。午後からは会議もあります。忙しい休日になりそう。

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2016年07月18日 06:01に投稿されたエントリーのページです。

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