寝坊しました。おはようございます。今朝は6時半頃起床しました。6時半にもなれば朝日はかなり高く昇っています。今朝はひんやりしていて、露で白くなった草は霜が降りたような感じになっていました。
昨日は午前に直江津の事務所に行き、午後からは地元で「しんぶん赤旗」日曜版の配達、集金でした。ほとんどの家では稲刈りが終わり、一段落したという状況でした。何軒かでお茶をご馳走になり、アベ政治のもとでの介護保険、戦争法のことや一昨日の火災のことなどが話題になりました。途中、これはなつかしいとカメラに収めたのはある人のパンク修理、このように丁寧にものを使っている姿に感動しました。
ここ数週間、通るたびに気になるのは小苗代の池のオニバスです。9月の下旬には花を咲かせるのではと期待していたのですが、まだ咲きません。彼岸花のように突然咲くのでしょうか。
昨晩は久しぶりに読書に集中しました。『福島からあなたへ』(武藤類子著、大月書店)という本です。まるで詩のような武藤さんの「さよなら原発集会」での挨拶が本の半分近くを占めています。私はこんなにも人を引き付ける、やさしさにあふれた挨拶を聴いたことがありません。動画であっという間に全世界に広がり、英語や中国語、ドイツ語などに翻訳されていったというのもうなずけます。
本は、チェルノブイリの原発事故後も増え続ける原発と無力感の中で武藤さん自身の暮らしを見つめ、「私の中の脱原発」を追求する姿を綴ります。そして長い間、武藤さんが恐れてきた福島での原発事故がもたらしたものを人間のあるべき生き方の角度からえぐりだしていきます。
読み終えたとき、後半の記述は前半の挨拶を補完するものとなっていることに気づきました。この本は福島の事故を告発しつつも、「この国の不誠実、誰かを犠牲にした危うい便利さ、あまりにも自然からかい離してしまった人類…(中略)もしかしたら人類が地球に回帰し、新しい世界を創造するチャンスかも」(著者あとがき)とあるように、人類の希望を示す書になっています。
本は2時間ほどで一気に読み終えるほど短く、素敵で、心に残る内容となっています。なかでも、私が引き付けられたのは、「季節の中の命たち」です。たとえば春、「ウグイスが鳴き、山鳥の羽音が響いてきます。森を歩くとかすかにけもののにおいがします。ふいに土が動き、まだ眠そうなカエルに出会ったりするのもこの頃です」とありました。そのほかにも、冬支度を迎える頃のことを、「暖かい日中に道に出てきたヘビが、うっかり帰る前に気温が下がり、動けなくなったのに出会ったりします」などと書かれていて、生き物や季節の移ろいにむけた武藤さんの温かいまなざしがすばらしい。
著者の武藤さんは今月11日(日)13時から柏崎市海浜公園で行われる「なくそテ原発柏崎大集会」でメインスピーチをすることになっています。本もお薦めですが、本人の生の言葉を聴くことができるめったにない機会です。あなたも出かけてみませんか。
きょうは午前に吉川高等特別支援学校へ行き、その後、直江津に向かいます。会議などが続きます。