冷たい風が吹いています。おはようございます。急に冬の風になりましたね。家の周りのケヤキの葉もどんどん飛ばされています。スモモの木はまもなく丸裸にされそうです。写真はそのスモモの木です。
昨日は厚生常任委員会でした。そこでは現在進められている上越市障害者福祉計画づくりや第6期介護保険事業計画づくりなどについて報告があり、質疑を行いました。
まず、障害者福祉計画づくりについてです。国連の障害者権利条約を批准することが昨年の臨時国会において全会一致で承認されました。障がいのあるなしにかかわらず誰もが平等に暮らせる社会を実現するため、国も地方自治体も責任を持っていかなければならなくなりました。そうしたなかでの上越市障害者福祉計画づくりです。市ではこれまでの取組を検証したうえで、「だれもが住み慣れた地域で安心して暮らせる自立と共生のまちをつくる」ことを基本目標にし、日常生活支援の充実、就労支援・雇用促進、相談支援体制の充実などの5つを施策の柱に据えています。
私は、「グループホームは知的及び精神障害者用の施設が不足しているとあるが、障害種別にみると、『知的』、『知的・身体』の待機者数はそれぞれ15人、3人と数字が出ているものの、『知的・精神』『精神』『精神・身体』は待機者数が記載されていない。もっと具体的に示してほしい」「障害者雇用率は国が1.76%、県が1.65%となっている。ところが上越管内雇用率は1.51%で低いし、上越市そのものの数値がわからない。しっかりとつかむべきだ。また、なぜこれほど低いのかの原因をハッキリさせないと次期計画は立てられない」と訴えました。これにたいして牛木福祉課長は、数字をつかむなどの努力をしていくと答弁しました。また、私の質問で相談支援専門員が厚労省の基準よりも12人も下回っていることが明らかになりました。上越市内の相談支援専門員は現在28人です。栗本健康福祉部長は、「今後とも基準に近付くよう努力していく」と約束しました。
続いて、第6期介護保険事業計画・第7期高齢者福祉計画(案)づくりについてこれまでの取組が報告されました。私からは、これまでの取組の検証についての報告がないことを指摘するとともに、特別養護老人ホームなどの施設整備について集中的に質問しました。
市側の説明によると、今年1月1日現在の特養申込者数は1293人でした。そのうち特養に入所したり、亡くなったりした人などを除いた893人について調査したところ、家族の判断や介護支援専門員等の判断で「1年以内に入所必要」とした人の数は398人でした。そのうち「すぐに入所したい」入所緊急型が240人だとのことでした。施設整備(案)はこの入所緊急型人数をベースに施設整備の規模等を割り出しています。
私から「介護支援専門員は専門的な立場から『1年以内に入所必要』者を398人としているのではないか」と確認したところ、八木高齢者支援課長はその点を認めました。また、施設整備(案)では特別養護老人ホームなど国民年金受給額の範囲で入所できる施設だけでなく、高負担が求められる介護付き有料老人ホーム等も含めて入所緊急型の人たちの入所を計画している点について問題にし、「計画案の数値はもっと精査すべきだ」と主張しました。栗本健康福祉部長は「今後詰めていく」と約束しました。これらの問題については11月の中下旬にも再び厚生常任委員会で所管事務調査を行うとしていますので、今後の動きの注目です。
きょうも市議会厚生常任委員会です。その前に各派代表者会議もあります。厚生常任委員会の終わりの時間が早ければ、県庁へも行く予定です。