おはようございます。きょうも暑くなりそうですね。今朝はめずらしく小鳥たちの鳴き声が聞こえてきません。どこへ行ったのでしょうか。写真は昨日撮ったミヤマヨメナです。漢字で深山嫁菜と書きます。私の大好きな野の花のひとつです。
昨日は午後から私立保育園協会の「保育を高める集い」に参加してきました。この集いは30回目。市内の15園から200人を超える保育士さんたちが参加しました。今回は書家の金澤泰子さん、翔子さん親子による講演がメインでした。翔子さんはNHKの大河ドラマ「平清盛」の題字を担当し、若手書家として注目されている人です。
講演の前に翔子さんが大きな筆で「感謝」という文字を書きました。書きあげた時、翔子さんが小さな声で何かをつぶやきましたが、お母さんの泰子さんが「そんなことはないよ」と言われたのが耳に入ってきました。立派な作品になったよとおっしゃったのでしょう。出来上がった作品は力強い見事な書でした。
泰子さんは「天使がこの世に降り立てば~ダウン症者の書家 翔子と歩んできた道~」と題して約1時間半、話をされました。「翔子は不思議なところがある。多くの人が翔子の書を見て涙を流してくださる。また多くのことが叶うようになった」と前置きした後、翔子さんがダウン症だとわかった時のこと、パートナーであるお連れ合いや妹さんが相次いで亡くなったこと、個展を開くことになったきっかけ、一度だけのつもりで開いた個展が250回も開くことになったことなどを語りました。一つひとつの話に惹き込まれました。
泰子さんの話には、翔子さんとの歩みの中でわかったことが詩のような言葉で出てきます。「翔子は生まれながらの感性が汚れていない」「明るい中では光は見えないが、闇の中では光は良く見える」「比べなければ障がいなんてない。翔子は一度も苦しんだことはない」「人間として見ると、ひとつも悪いところはない」「優秀な子にかぎって、いろいろな可能性を捨てているのが見える」「生きてさえいれば絶望はない」「翔子にとって花も人間も犬も月もみんな同じ魂なんです」「やさしさが一番力を与える、エネルギーになる」いずれも心にビンビンと響くものでした。
驚いたのは泰子さんの講演の後半に、待ちきれなくなった翔子さんが会場に入り、演壇の前で踊りだしたことでした。「年中、恋をしている」(泰子さんの話)翔子さんの今の恋の相手はマイケルジャクソン、彼の曲に合わせて楽しさいっぱいの踊りを披露してくれました。そして最後は、「私、マイケルジャクソンと結婚します。みなさん、幸せになってください」。天国のジャクソンも喜んだでしょうね、この言葉には。
講演が終わって、また、サプライズがありました。素晴らしい講演に胸がいっぱいになっている保育士さんたちや来賓の人たちが、この講演に感謝したいと思っているタイミングに何と司会者の方が、「翔子さんの誕生日は6月12日です。少し早いですが、感謝とお祝いの気持ちを込めてハッピバースディを歌いましょう」と提案したのです。会場は全員大合唱、感動の歌声となりました。
きょうは午前に訪問活動、午後から原稿書きの予定です。