おはようございます。今朝は屋根から落ちる雨の音が聞こえます。ポツン、ポツンと……。昨晩、いっときでしたが、強い雨風になった時には「いよいよ、でっけ雨が来たか」と覚悟したのですが、ホッとしています。
昨日は市の総合防災訓練の日でした。今年度の当初予算では、大規模水害を想定した総合訓練を行うために489万円の予算を計上していました。今年の夏の豪雨災害を見たら、この想定はどんぴしゃりでしたね。今回の総合防災訓練は、市民や市役所職員など1000人を超える人たちが参加し、私が市役所へ行くとき必ず通っているルート、北諏訪小学校周辺などで行われました。北諏訪小学校は飯田川のすぐそばです。
今回は飯田川や保倉川が氾濫しそうだとの想定での訓練でした。一昨年の7月末、上越市の吉川区、大島区を中心に大きな被害の出た水害では、避難に関する情報伝達がうまくいかなかったことが問題になりました。今回の訓練は、この点を意識したものとなっていました。防災行政無線や防災ラジオなどを通じて出された避難準備情報や避難勧告などがきちんと伝わったかどうかが試されました。昨日聞いた限りではうまくいったようです。
平場での水害で近くに高台がないところでは、避難先となるのは学校です。当初、川のすぐそばの学校へ避難するのはどうかなという思いがあったのですが、一定の高さのある学校の教室棟、屋上というのは避難場所としてはもっとも安全な場所です。納得できました。今回の訓練の前に、地元の町内会ではワークショップをやって、どういうルートで避難したらいいか、危険個所はどこにあるかなどを検討したといいます。避難者の列のなかにリヤカーでお年寄りや車いすを運ぶ姿を見て、今回はいままでと違うなと感じました。
言うまでもなく、総合防災訓練では避難訓練だけでなく、災害時緊急放送訓練、土のうによる水防訓練、医療救護訓練など様々な訓練が行われます。昨日は上越ケーブルビジョン、上越地域消防事務組合、医師会、東北電力、赤十字など20近い組織が参加していました。そのなかで私が注目した訓練のひとつは医療救護訓練です。大水害によって多数の負傷者が発生した場合、現場では傷の程度を即座に判定し、治療や搬送の優先順位を決めなければなりません。そのために、トリアージ・タッグを使って負傷者を黒、赤、黄、緑の4つに分類する。災害時ならではの対応で出来るだけ多くの人を救助する仕組みが考案され、取り組まれていることを恥ずかしながら初めて知りました。上越総合病院のカゴシマ先生が、医師と救命士の連携の重要性、負傷者を分けるときなどにボランティアが大勢必要であることなど、とてもわかりやすく説明してくださいました。
もうひとつ、今回の訓練で注目していたことがあります。それは今年度予算で約260万円かけて導入された「災害時等情報連絡システム」(木田庁舎、教育プラザ、13区総合事務所をつないでテレビで会議を行う仕組み)がどう機能したかです。昨日はこのシステムを使った会議を初めてやったとのことでした。東京都の半分にもなる大きな面積がある上越市にとって、災害時の緊急会議を1か所に集まらないで行えるかどうかは重要な問題です。残念ながら、昨日は北諏訪地区にずっといましたので、この会議の模様は見ることができませんでした。防災危機管理課が記録をとっているなら、議会側にも見せてもらいたいものです。
さて、きょうは日曜日です。天気の様子を見ながら、草刈りをするか、議会の準備をするか思案しています。