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自分の地域の魅力をどんどん語ってほしい

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 おはようございます。今朝はカナカナゼミ(ヒグラシ)の鳴き声で目が覚めました。セミの鳴き声は昨日あたりから急速に増えてきた感じがします。

 昨日は議会基本条例検証委員会、各派代表者会議、地域おこし協力隊受け入れ懇談会とありました。このうち、最後の懇談会について、長文になりますが報告します。

 中山間地域の集落を維持できるかどうか。その中心的な課題は集落の将来を担う若者を確保できるかどうかです。上越市は初めての取組として、今年度、吉川区川谷地区と大島区菖蒲の2カ所で地域おこし協力隊を受け入れることにしました。昨日は、旧川谷小学校体育館で、「地域おこし協力隊受け入れ懇談会」を開催しました。主催は「川谷もよりの将来をみんなで考える会」(松浦忠憲会長)と上越市です。会場には地元の人たち、集落づくり支援員、行政職員など約50人が集まりました。

 今回の懇談会の目的は、地域おこし協力隊の受け入れに当たってどんなことに留意したらいいのかを話し合うことです。すでに受け入れている隣の十日町市松代から星峠集落区長の山岸公男さん、十日町市の現職の地域おこし協力隊員の村山祐太さん、前職の宮原大樹さんを招いて受け入れの経験や隊員としての体験談をたっぷり聴いた後に、意見交換をしました。

 トップバッターは星峠区長の山岸さん。宿さがしの苦労から始まり、集落でどんなふうに受け入れたかを語り、協力隊員を受け入れる上での留意点をアドバイスしてくださいました。山岸さんは、「受け入れで一番喜んだのはお年寄りだった。隊員にはお茶飲みも酒飲みも仕事だと言った。地元に早くなじんでいただかないと仕事ができないからだ。試行錯誤がいろいろあったが、地域で暖かく迎え、隊員がやりたいことをやってもらうようにすることが大事」などとのべました。

 二番手は協力隊員の村山祐太さん。出身は埼玉県ですが、お父さんは松代の室野出身だということです。今年の1月に隊員になったばかりですが、この6カ月余りの体験を元気に、正直に語ってくれました。「大学では、隣近所が協力し合って暮らすなど農村の良さを学んできた。室野に行って、じいちゃん、ばあちゃんが暮らしていたのはここかと感動した。まだ半年だが、声をかけてもらうことによって地域に慣れてきた。困ったのは同年代がほとんどいないことだ。人の少ない地域に魅力を感じつつ、ケーズデンキやジャスコなどがある人の賑わう地域にも行きたくなる。隊員は救世主ではなく、一個人だ。資本力もなく、集落が一気に変わることはない。でも(隊員としての期間は)僕の人生にとって大事な3年間にしたい」と語りました。

 三番手は隊員期間を終え、地元に住むことになった宮原さんです。宮原さんは平成21年11月から十日町市の隊員になった、いわば初代の協力隊員。地域の人たちも協力隊員とは何かを知らないし、隊員も「いったい、私は何をすればいいのでしょうか」という状態だったと言います。宮原さんは、「基本的には何でもやった。お茶飲みも酒飲みも。一番効果があったのは(連れ合いの)出産だった。隣のばあちゃんが元気になった。集落がなくなったら困るというようになった。助かったのは、わからないことをサポートしてくれる人がいたことだ。こういうふうにやれだけじゃなく、やっちゃ駄目なことをやるなという存在が大事だ。また住民の中に自分の集落が大好きだという人がいたことも大きい。自分の地域の魅力をどんどん語ってほしい。こういう人がいるなら、この先、希望は持てる」とのべました。

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 3人の報告後、協力隊員の事務所をどこにするべきか、隊員の所得をどう確保するかなど意見交換しましたが、最も集中したのは協力隊員の報酬額についてでした。上越市と十日町市は隣同士です。星峠の山岸さんが、「上越市が基本給で十日町市より2万円弱少ない金額なのは理解できない。基本報酬とは別によそにはない特典があるというなら別だが」と切り出し、議論になりました。上越市の担当者から、「よそよりも労働時間を短くし、アルバイトなどができるように配慮した」などという発言がありましたが、会場に集まった住民の中からも、十日町と同レベルの報酬に引き上げを求める声が上がりました。この点は、市の幹部のみなさんが引き上げへの政治的な判断をしていく必要がありますね。3人の報告、そして意見交換、いずれも、今後の上越市の中山間地対策を考える上でとても勉強になりました。

 昨日の懇談会では地域おこし協力隊員の応募状況なども報告されました。すでに6月29日から受け付けが始まっておりますが、問い合わせは5件、大島区菖蒲地域には応募が1件、吉川区川谷地区はまだないということでした。

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2013年07月17日 06:17に投稿されたエントリーのページです。

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