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公民館の運営及び配置新方針で活発な議論

 おはようございます。今朝はうれしいニュースから。母が山菜採りで本格的に動き始めました。おそらく、1キロや2キロは歩いたのではないでしょうか。ノカンゾウとそれに山菜ではありませんが、栗も拾ってきました。今の時期に栗を拾うのは一昨年に続いて2回目です。いろんなものを採ってきて、料理して、みんなに食べてもらう、母のいつもの喜びが復活しました。緑色の山菜はノカンゾウです。

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 昨日は市政レポートの印刷をしてから市役所へ行きました。午後からの文教経済常任委員会の所管事務調査に注目しました。調査のテーマは公民館の運営及び配置に関する基本方針案についてです。今回は3月5日の説明と若干の議論に続いて2度目です。

 秀沢教育部長が追加資料を使って公民館と地域生涯学習センターの利用状況、協力員の配置、管理人の配置などについて説明した後、各委員から活発な意見が相次ぎました。

 日本共産党議員団の上野公悦委員は、「分館はこれまで、地域づくりの拠点として機能してきた。単なる貸し館施設という位置付けだと、地域のまちづくりの灯を消すことになるのではないか」と懸念を表明しました。これについて笹川生涯学習推進課長は、「中央公民館及び地区館を教育機関として置き、分館は社会教育事業を行う場としての教育施設として考えている。事業は基本的には地区館に集約させてもらい、そこに置く運営委員会に各分館からサポーターなどを出してもらい考えていく。必要なものについては分館あるいは分館以外の会場を使って事業を展開していく。まちづくり関係のイベントについては、公民館は橋渡し的な役割をしていく形にしたい。いままでの分館の枠を超えていくつかの分館の違う人たちが集い、連携していく中で新しい芽が育っていくのではないか」と答えました。これに対して上野委員は、「分館はまちやむらをつくっていく大きなエネルギーを発揮してきた。これがいくつか集まれば違う芽が出る、そんな問題ではない。これまで活発であったところは更に高めていき、あまり活発でない分館については先進地にならって活発化させていくことが大事だ」と訴えました。

 会派、「創風」の武藤委員も、「私も上野委員と同じ考えだ。合併後の公民館の果たす役割について共通理解が得られてこなかったというが、行政の指導に問題があったのではないか。また、旧上越市の15区には新たに常駐員を配置する一方で、これまで常駐員がいた柿崎と頸城ではいなくなる、この差は大きい。とても承知できない。一律のものに直していくことで弊害がでるのではないか。さらに、案では、公民館が地域づくりから手を引くイメージがある、こんなことでいいのか」と追及しました。これに対して笹川課長は、「正直言って合併前の市町村で運営方法などについて考え方が大きく違っていた。それを引きずっている。これまでサポーターの配置などをし、その差を縮めるべく努力してきたがまだ大きく残っている。このままではいけないということで今回提案をさせてもらった。職員配置について差があったことは事実だ。そのなかで社会教育館としての公平性を考えた時に、みんな同じような形で受けられるようにと考えている。地域づくりからまったく手を引くことは考えていない。NPOとか振興会があって、そこにまかすことのできるところはそちらに移行し、公民館では新たな課題に取り組むというサイクルを作りたいと思っている」と答えました。

 同じ会派の大島洋一委員は、まず、「今回の案でいくと、いくら削減することになるのか、分館数はいくつ減るのか」と質問しました。笹川課長は、「どこを廃止するか具体的に決まらないと金額は決まらない。旧市内は分館の看板が地区館に替わる。分館はおおむね20から22減ることになる」と答弁しました。昨日の大島委員はその後も執念を持って質問を続け、内容的にも文科省の通知を引用する等、目を見張るものがありました。大島委員は、「市教委は統一的な基準でやろうとしている。不活発な地域の活動のレベルを上げる基準なら好ましいことだ。問題にしたいのは、活動が活発な地域の気持ちをそぐ施策をされるところがあることだ。なんでレベルを下げなきゃいけないのか。分館を削減するとなると、高齢化が進む中で遠いところへ行かなきゃならない。それらの手立ては考えているのか。(分館は)いままで地域の精神的な支柱だった。こちらからこちらへ移すというようなことは簡単にはできない。公民館活動には一定の歴史と努力がある。こういう形でやるのには無理がある。平成15年6月の文科省の生涯学習政策局長通知の中で、市町村合併などに際し、公民館の配置が見直される場合は、地域住民の利用上の便宜を損なうなど公民館活動の進展が妨げられることがないよう十分に留意願いたいとある。どう考えるか」と質問しました。笹川課長は、「高齢者への配慮した場所としては、学校の空き教室を使う、地域の町内会館に出かけていくことなどを考えている。われわれは統一的な方針のもとで事業数は増やしていきたいと思っている。少ないところでは目標を持って一定のところに持っていきたい。公民館の活動をすぐ意思はいっさいない。通知についても配慮した中で方針を出している」と答弁していました。

 昨日の議論は新しい方針についての議論の出発点です。これから地域協議会などに入って議論することになりますが、方針の説明にあたっては、文教経済常任委員会での議論もしっかり伝えていただきたいものです。

 さて、時間になりました。これから小学校の卒業式に出てきます。その後、市役所に向かいます。

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2013年03月22日 08:43に投稿されたエントリーのページです。

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