毎朝、その日の段取りをして動き始めていますが、その段取りとまったく違った動きをしなければならない日が1年に何回かあります。昨日はそういう日になりました。板倉区の旧板倉町議、長嶺雄二さんが亡くなり、夕方にはお通夜という事態になったからです。地滑りで最初に自宅をつぶされ、避難生活をしている長嶺さん宅の様子をお聴きし、改めて被災したことの大変さを知りました。
でも、時間がない中で行われた通夜式はこれまで私が参列したいくつもの通夜式の中でも強く印象に残る素敵なものでした。棺の両脇には彼が大好きだった釣りの成果、魚拓がずらりと並んでいたのです。鯛やヒラメ、それも体長70㌢~90㌢という大型です。彼が所有しているモーターボートの写真もありました。うーん、こりゃすごいと思いました。
通夜式が終わってから日本共産党の活動をした仲間数人とともに雄二さんの思い出話をしました。釣った大きな鯛の刺身を光ヶ原の牧場でみんなで食べ、懇親会をしたもんだ。子ども会でも魚を持ち込んだことがある。病室では大好きなベンチャーズの曲を大きな音をたてて聴いていた。お連れ合いと一緒になって話が弾んだものですから、通夜食のこともすっかり忘れてしまったほどです。私が知らなかった雄二さんのことを初めて知って、何かもうけたような気分になりました。
わいわい話をしているそばには、自分の特技を生かし、みんなとともに楽しく活動していた長嶺雄二さんがいました。もちろん彼は棺の中です。がんに侵された片方の目は眼帯で覆われ、もう一方の目はちょっとだけ開いていました。「よっ、ご苦労さん。ありがとね」市政レポートを彼の家に届けに行った時と同じ顔でしたね。
昨日は雨水。一日中、雨模様でした。今年は春が近いかも知れません。写真は吉川区の平和橋です。