きょうは吉川区総合事務所の地区別懇談会でした。源、吉川、旭と3会場で開かれましたが、私は都合により源、吉川会場だけ傍聴してきました。今回の懇談のメインテーマは「将来的な行政組織の再構築に向けた総合事務所の在り方について」と「市直営ケーブルテレビ施設の移譲先候補となる事業者の選定について」です。ただ、源地区については、このほか、デイサービスセンター、「うぐいすの里」の廃止についても懇談のテーマとなりました。
「うぐいすの里」については、昨年10 月に策定した市の「公の施設の再配置計画」の中で、「行政が担うより民間施設として管理運営する方が市民サービスの向上や効率性が高まると考えられる」として譲渡検討施設のひとつになっていました。吉川区にあってはデイサービスセンター「あじさいの家」、特別養護老人ホーム「ほほ笑よしかわの里」もそうです。
きょうの懇談会では、八木智学高齢者支援課長が吉川区内で民間譲渡の検討対象となっている市の3つの介護保険施設について検討状況を報告しました。このなかで同課長は、『「ほほ笑よしかわの里」と「あじさいの家」については社会福祉協議会から受けてもらえる見通しとなったが、「うぐいすの里」については譲渡を希望しないということになり、来年3月いっぱいで廃止予定だ。「うぐいすの里」を利用されている人たちには「あじさいの家」と社会福祉協議会が経営している「いこいの里あさひ」にスムーズに移っていただくようにしたい』と説明しました。下の写真は源会場です。
これには参加者もびっくりしたようです。(私も社会福祉協議会から受けていただけるものと思っていたので、金曜日に総合事務所で聞いた時は驚きました)。参加者からは、「『あじさいの家』が定員オーバーになったということで『うぐいすの里』を造ったのではないのか」「今後、高齢者率が高くなって、施設利用を望む人が多くなる。(吉川区内の)2つの施設だけで対応できるのか。本当に足りるのか心配だ」などという声が上がりました。八木課長は、「『うぐいすの里』の利用者が区内の2つの施設に移っても十分運営可能だと思っている。将来、吉川区から近隣の区の施設に行くこともありうる」「市としては今後、デイサービスセンターを(新たに)造らない方針だ」と答えました。質問した人は、「そういう考え方が市長の言う安全、安心な上越市なのですか」とのべ、不信感をあらわにしました。介護保険施設の再配置は市民の理解を得ることが前提だと思いました。
総合事務所の在り方についても発言が相次ぎました。「適正な人員配置というが、今後、人口が減ることを考えてのことか」「産業建設グループの削減目標が示されないのは不思議だ。職員がまだ減っていくとなると、総合事務所が総合事務所でなくなる感じがする」「財政状況が今後上向くことはない。最後は(総合事務所の)統廃合の危険性が高い。数字の裏付けが無さすぎる」「職員が現場を把握されていることで安心感が生まれる。昨年の災害の時、電話で説明しても理解してもらえず歯がゆい思いをした」「住民サービスが本当に保たれるのか。地域自治区の在り方が揺らぐことのないようにしてもらいたい」「住民サービスが低下しないか懸念している」。吉川区の場合、柿崎区総合事務所に集約される方針が出ていることもあって、不安の声が多かったですね。写真は吉川会場です。
市政レポート1581号、「春よ来い」第229回、「母のもてなし」をホームページに掲載しました。