旧吉川町源中学校の同級会(昭和40年卒業)を昨日、吉川区内のスカイトピア遊ランドで行いました。同級生56人のうち、24人が出席。来賓として中学校時代の理科教師だった上野實英さんからも参加していただきました。遠くからやってきた人の中には前泊した人もいたようです。会が始まる前、控室にいたら、地元在住のミツコさんが、部屋に入ってくる同級生に「お帰りなさい」という言葉をかけていました。この言葉がこんな場所で使われるとは思いませんでした。優しさに満ちた素敵な言葉として心に響きました。
トラオくんが開会挨拶。そしてすでに亡くなっているミノルくん、コウゾウくん、キヨヒデくん、ミツエさん、アキオくん、スミオくんの6人の同級生の冥福を祈って全員で黙とうをしました。その後、上野實英さんから挨拶をしていただきました。「膝があれなもんで立たないで…」と上野先生が言うと、誰かが「立たないでいいよ」と声がかかりました。先生は、「みなさんと再会すると涙が出てくる。故郷をいつまでも忘れないで過ごしていただきたい。体力も記憶も薄れていく。趣味や生きがいを持つこと、筋力を鍛えることに心がけてください。そしてぜひ77歳(の同級会)をめざしてがんばってほしい。その時はたぶん僕はいないので、黙とうして」と挨拶されました。最後を笑いをとって終わる、相変わらず話上手な先生でした。
全員による自己紹介。それぞれが、コンパクトに、結婚してどうしたとか、いまどんな仕事をしているとか、さまざまな話をしてくれました。今回の自己紹介は全体に短かったですね。幼友達のヒサシくんもそう、「東京に住んでいます。とりあえず元気にやっています」と言い、隣にマイクを渡しました。もっとも、その後はたっぷり話をしてくれましたが。今回の出席者の中には中学校卒業以来初めて同級会に参加してくれた人がいました。47年ぶりの再会をしたヒサミさんです。彼女は対馬市からやってきました。「朝鮮半島の南で漁師をやっています」と言うと、「エーッ」という驚きの声が沸き起こりました。
同級生が歩む人生は様々です。いま大分市で仕事をしているカツミくんは単身赴任。「かあちゃんと3回だけエッチして3人の子どもができましたが、まだ、だれも結婚しません。このままだとさみしい晩年になりそう」と語りました。続いてAさん、結婚生活は1年ほどでした。「11年前にみんなと会った時には、桜が咲いたと思ったがだでも、すぐに散ってしまいました」と涙ぐみました。大工さんになったヨシタミくん、「棟梁に仕事は習うもんじゃない、盗んで覚えろと言われ続けました。嫁さんは棟梁の娘を盗みました」と言うと笑いと拍手でした。
歓談は2時間ほど続いて、最後に記念撮影をしました。
約3時間ほどの同級会は万歳三唱をして終わりましたが、みんな名残惜しくて、なかなか帰りませんでした。酒を飲み、語る、長い人は夜の11時過ぎまで語り合っていたようです。会には昔の懐かしい写真を持ち込んだ人もいました。小学校の旅行写真、東京での同級会写真などです。「これ、どこ?」「この人変わらないわね」などと言いながら、思い出話に花を咲かせていました。