芸術の秋です。各地で文化展などが開かれています。昨日は生活相談が終わって、宣伝カーに乗るまでの時間帯に高田へ出向き、上越高校の大口先生の親子三代展や花ロードを楽しんできました。
親子三代展では大口昭治さん、満さん、萌さんの見事な作品に惚れ惚れしました。
絵だけでなく、文も素敵だなと思ったのは萌さんの作品です。絵に添えられた文がシンプルでしかも心を打つのです。4つほどの短い文のなかから「生きること」という文を紹介します。
生きること
中学生の頃、母に「生きることが辛い時期があるよ」と言われたことを覚えています。その言葉は予言していたのか、その後わたしは病気になり、学校に行けなくなりました。学校のクラスで新しい友達ができたり、部活で一生懸命練習したりと、とても楽しかったのに、一瞬にしてわたしの景色は真っ白な壁とベッドの小さな個室になってしまいました。それからわたしは『生きること』を意識していました。
しかし、最近は意識することが無くなりました。意識ではなく、『実感』しています。身体で感じています。特に一番実感できるのは、朝目が覚めて、カーテンを開けて陽の光を浴びることです。わたしは朝の時間が好きです。
今朝目覚めたことが、自身にも、家族にも、とても幸せなことです。大きく、大きく深呼吸をしよう。
花ロードを見たのはこれで3度目かな。いつも美しい花や作品と出合うので、楽しみにしています。本町3丁目の大杉屋さんの前で白いホトトギスが咲いていました。きれいだなあと思ってカメラを構えたら、花の向こうに素敵な女性の姿も……。
仲町6丁目の町屋、大鋸町(おがまち)ますやさんで展示されていたのは谷真知子さんの「聖火」という作品です。商工会議所女性会会長賞を受賞していました。谷さんは高校時代の同級生、彼女の美的センスにびっくりでした。
花ロードに参加した作品ではないけれど本町6丁目で見た、この風景も良かった。
本町5丁目の元内山金物店の屋上ガーデンにも寄ってきました。ここも高校時代の同級生の家です。屋上には野の花などがいっぱい。素敵なお庭でした。花のなかには私の大好きなシロバナサクラタデもありました。写真の手前の花です。90歳のお母さんとお姉さんとも話ができました。同級生のHさんはイタリアへ行っているということでした。会えなくて残念でした。
最後は花ロードでグランプリを受賞した沖田渉さんの作品です。展示されている場所へ行って分かったことですが、風鈴街道でもグランプリを獲得したお医者さんでした。