また冬の準備をしなければならない時期を迎えました。きょうは今年度の上越市除雪計画が市議会建設企業常任委員会の場で発表され、審議されました。
小林都市整備部長などの説明によると、今年度の計画は、昨年の取組を総括した中で一部手直ししたところがあるものの、基本的方針は昨年度と変わらないといいます。今年度の車道除雪の延長は1704キロで、322台の除雪車が作業を行います。除雪延長は昨年度よりも約5キロ伸びました。また、歩道除雪については、総延長が132キロで、45台の除雪車で対応する計画になっています。各区ごとの除雪延長などは下線のついた部分をクリックしてごらんください。
今年度の除雪計画で、これまでの計画の一部を見直し、新たな取り組みをすることのひとつは、高田地区と直江津地区に、どの除雪業者でも利用できる車道用ロータリをそれぞれ1台配置したことです。また、排雪作業が早めに完了する直江津地区等の除雪業者を、排雪作業が遅れている地域に投入できるよう応援体制を整えることにしました。これらは、昨冬の大雪で市街地の排雪作業が降雪に追いつかない事態が発生したことを踏まえたものです。いまひとつ、狭隘道路の除雪が拡大されました。これは高齢化などに伴って、要望が強くなってきていることから、小型除雪車を増強するなどして除雪路線を拡大することにしたものです。狭隘道路で日中に除雪する路線の延長は合併前上越市、清里区、板倉区などで約20キロになります。
除雪体制も一部変更になりました。除雪機械に関しては、大雪でも道路の拡幅や排雪を迅速に行えるよう、車道用ロータリを5台増車するほか、歩道や狭隘道路の除雪の拡大のため、歩道用ロータリを2台増車することになりました。また、除雪ドーザ1台当たりの除雪距離の平準化を行い、除雪ドーザ3台を減車するといいます。昨年度、合併前上越市の区域に導入したGPSを利用する道路除雪管理システムは13区にも拡大されます。
委員会では、「中山間地や旧市街地などの通学路の確保について、個所別に市教委と協議しているか」「新たに取り組むことになった応援体制の司令塔はどこか」「HPを見られない人たちへの情報提供はどうするか」「雪捨て場について、土地の所有者から早めに了解をとるべきだ」などの質問や意見が出ました。応援体制の指示については市が行うことが明らかにされました。