昨日も市議会は一般質問でした。鴨井議員を先頭に6議員が原発・エネルギー対策、北陸新幹線と並行在来線対策、行政改革などについて市長などに質問しました。
このうち、平良木議員は、市民の命と暮らしを守る立場から柏崎刈羽原発の廃炉、再稼働、(仮称)厚生産業会館、並行在来線問題を取り上げ、論陣を張りました。
平良木議員は最初に原発問題を取り上げ、「原発の危険性にかんがみ、柏崎刈羽原発の廃炉を求めるべきだ。再稼働には明確に反対を」と訴えました。これに対して村山市長は、「原子力発電という『技術』が社会に恩恵や利便をもたらすと同時に、相反する重大な影響を及ぼす危険性も有するものである」「原子力発電所の稼働等に関する急激な方向転換は、社会経済や国民生活に及ぼす影響が少なくない」とのべ、即廃炉や再稼働反対をなかなか言いませんでした。
いまや原発ゼロは国民の世論では主流です。柏崎刈羽原発は上越市と近いところで18キロほどしかありません。東京電力福島第一原発事故の原因究明が極めて重要なことは言うまでもありませんが、いまの原発の技術ではいったん過酷事故を起こすとおさえることができない水準であることを認識しないといけません。「まずは国の責任において、客観的で信頼性の高い安全対策と事故防止策が確立されることが最も重要」と繰り返す市長。平良木議員が「少しでも危険なものはストップだという姿勢に立ってもらいたい」「少なくともいまの時点では反対であることをしっかり言ってほしい」と重ねて訴えると、市長はようやく、「いまの状態では再稼働はあり得ないし、あってはならないと思っている」と答えました。
「(仮称)厚生産業会館はそもそも本当に必要なのか」「市民生活の他の分野でもっと急ぐことがあるのでは」などといった声が市民の間で広がっています。平良木議員はこうした声を取り上げ、市民の声をもっと聴き、慎重に対応すべきではないかと質問しました。しかし、市長は、「基本構想案で、施設の必要性や建設場所などについて市の考え方を整理している。市民の皆さんからも十分ご理解いただける」と答えました。この後も論戦が続き、平良木議員が「市長は市民にはいろんなところで資料を示した、ホームページにも載せた、だから理解してもらえると思うと言われたが、発表したから理解してもらえるというのはわからない。どうしてそういうことになるのか」と質問したとき、驚くべき発言が市長の口から出ました。「議論の過程も議論の心も細かい内容も全体(「市民の」という意味か)の皆さんにはお知らせしてある。そのことをわかりたいかわかりたくないか別にしても、お知らせしてある中でご理解はいただいている」という発言です。論理性を重視し、慎重な対応をされる市長だと一定の評価をしていただけに、この官僚的な、「上から目線」にはがっかりでした。
昨日の一般質問で残りはあと11人となりました。24日の一般質問では日本共産党議員団の上野議員がトップで登壇、25日の午前には私の出番もやってきます。ぜひ傍聴にお出でください。