ずっと楽しみにしていた漫画の本が出ました。片山ユキヲの『花もて語れ』第5集です。朗読をテーマにした漫画に出合ったのは数ヶ月前、『花もて語れ』の第1集から第4集までを一気に読みました。9月の下旬には第5集が出るということを先日まで憶えていたのですが、このところ、知事選や衆院選のことで頭がいっぱいになり、忘れていました。
第5集が出たことを教えてくれたのは日本共産党の仲間です。衆院新潟6区予定候補の高橋ミキ子さんが吉川区に入り、挨拶された後、『花もて語れ』第5集の話になりました。話を聞いたら、もうじっとしてはいられません。この第5集を借りてきて、夕飯前、夕飯後とこの漫画にかじりつきました。今回は、新実南吉の「ごん狐」と太宰治の「黄金風景」をとり上げ、一行一行、丁寧に解説してくれています。主人公の佐倉ハナちゃんがますます好きになりました。
次の『花もて語れ』第6集が出るのは11月の末ということが巻末に書いてありました。次の本には何と小川未明の『野ばら』が登場します。上越が生んだ児童文学の父、小川未明の代表作です。隣り合う国の国境を定める石碑を守るのは、老人兵士と青年兵士。二人が自然と仲良くなるのですが、やがて二つの国は利益問題で戦争をします。そして物語は……。いま、日本と韓国、日本と中国の間で領土をめぐる争いが起きていますが、落ち着いて外交交渉をやるには、当事者にこの本を読んでほしいと思います。この『野ばら』を片山ヤスヲさんがどういう漫画にしてくれたのでしょうか。
市政レポート1572号、「春よ来い」第220回、「風鈴の鳴る中で」をホームページに掲載しました。ごらんください。