文教経済常任委員会も干ばつなどの現地調査
市農林水産部の説明によると、8月28日現在、高温などによって市内の田んぼでひび割れ、枯れ被害が懸念されるところは牧区、安塚区、大島区、浦川原区などで合計57ヘクタールにもなるといいます。このうち、もっとも面積が多いのは牧区で34.8ヘクタール、次いで安塚区7.7ヘクタールとなっています。県、市、JA,農業共済などで対策を協議し、刈り取りや乾燥調製の方法などで注意喚起するほか、被害発生圃場の損害評価など的確に対応していきたいとのことでした。
こうした中、上越市議会文教経済常任委員会は昨日午後、干ばつ被害の出ている牧区、安塚区、大島区を視察しました。干ばつ被害に対する関心は高く、昨日は委員以外の議員も私を含めて5人参加しました。
最初に訪れたのは牧区です。ここでは前日の夕方、30ミリ近い降雨があったそうです。干ばつ地帯には恵みの雨でした。しかし、ひび割れた田には一滴もたまっていませんでした。ひび割れはひどいところで30センチほどの深さになっています。今年の収穫量も大幅減、そして来春、田に水を張れるようにするためにはブルを入れ、災害復旧工事をしなければならなくなりそうです。
安塚区の被害は今回、初めて見ました。上方、細野などの田んぼでは高温による稲の倒伏が目立ちました。高いところから田んぼを見ると、こうした被害の出ているところは色が違っていました。マイクロバスを走らせていても、「ほら、あそこはひどい」といった言葉が度々発せられていました。
大島区では上達地内の田んぼを2か所視察しました。こちらは高温による生育不良が深刻でした。私の見た感じでは、一反当たりの収量はよくて3俵、厳しく判断すると1俵かなと思いました。写真は旧大島村役場の近くの田んぼです。
最後は干ばつというよりも塩害被害の出た下五貫野地内の田んぼです。河口から約5キロという上流なのに海水が上ってくるという事態に参加者はみんなびっくりでした。耕作者組合の代表の方の説明によると、今回のような塩害は初めてのことだということでした。刈り取り後どういう対策をとったらいいのかという問題もあります。関係機関総力で支援していただきたいものです。
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