「ある日、突然、お客も従業員もいなくなった感じがそのまま残っている」「再開を急がないと使い物にならなくなるものがある」…昨日の夕方、大島区にある大山温泉あさひ荘を党議員団の仲間や他会派議員とともに視察してきました。そのなかで聞こえてきた言葉です。
久しぶりにあさひ荘に入って、懐かしかったですね。ここは私の市内のお気に入りのお風呂の一つで、1年に20回や30回は入っていましたから。玄関から入って最初に目に入ったのは、食堂入り口のところにあるメニュー案内でした。「いらっしゃいませ。本日のおすすめ。寒い季節にぴったり、あつあつの鍋焼きうどん」とありました。おそらく閉鎖する前日のものでしょう。
どこの場所へ行っても目に入ったのは、「上越市備品」という貼り紙です。受付前の椅子、テーブル、休憩室のテーブルなどあちこちに貼られていました。次は男性用の風呂場の写真です。3枚続けてごらんいただきましょう。着替えをする場所では、湿気に弱い部分があるんですね。床の一部にカビが生えていました。浴室の中のタイルは乾きすぎたせいでしょうか、浮き始めているタイルが何枚もありました。げんこつでコンコンとやると音が他のタイルと違いました。風呂にはもちろんお湯は入っていません。心配された源泉の水量ですが、毎分16リットルから17リットル出ていて、以前より少なくなったという事実はないそうです。少しでも入浴気分を味わいたいと思って、頭にタオルを載せて入ってみました。
二階は客室、大広間、神前結婚式場などを見せてもらいました。畳をあげ、かびないようにしてありましたが、気になったのは座布団、浴衣類でした。議員からは「使えなくなるのでは」という声も出ていました。でも、二階は一階よりも管理状態は良いと思いました。
最後は一階にある食堂、厨房施設です。茶碗やどんぶりなどは出しっぱなし。厨房はまだ仕事が行われている最中の雰囲気がそのまま残っていて、切なくなりました。