新潟市で全国母親大会が25日から2日間開かれました。新潟で開かれることなんてしばらくないよ、とすすめられ、昨日午前中だけ参加してきました。
目当てはジャーナリスト、斎藤貴男さんの講演です。「貧困と格差のない社会を─3.11以後、私たちはどう生きるか」というテーマで1時間ちょっとの講演でしたが、いまの政治状況をじつに分かりやすく語っていて、とても参考になりました。
いまの自民党、民主党、そして大阪維新の会の動きを見ていて、私が一番気になるのは憲法改悪の動きです。斎藤さんは、「近代立憲主義をやめる。憲法を国家権力の暴走を防ぐためではなく、国民の生き方マニュアルとして位置付けるというのが自民党の考えだ。それを民主党は全く否定していないし、消費税増税のためだったら自民党の言うことは何でも聞くというのが民主党のやり方だった。自民党が憲法改正を強く打ちだしたときに民主党は逆らうことはないだろう。そして、アメリカと共にいつでも戦争ができる体制を支えるのが格差社会だ」とのべていました。貧困と格差が戦争とどう結びついているかは、アメリカの話で具体的につかめました。
会場では、「えーっ」「まあ、たいへんだ」などといった声がたびたび聞こえてきました。国民総背番号制、カメラなどによる監視社会がすでに出来上がっていて、これから悪用される可能性について斎藤さんが語った時がとくに多かったですね。聴衆のみなさんがこれほど反応する講演は久しぶりでした。
新潟ではわずかの滞在時間でしたが、樋口前市議や長野の橋本さんなど懐かしい人と再会できました。みんな元気に頑張っている様子を見て、うれしくなりました。