ホテルを午前8時45分頃出発し、南砺市の山間部を視察してきました。主に旧利賀村、旧上平村、旧平村地域です。訪ねたところは標高300メートルから600メートルの地域です。1000メートル前後の山々に囲まれている集落があり、あちこちにお地蔵さんがありました。そこに花をそなえているおばあちゃんがいました。小さな畑で草取りに励んでいるおばあちゃんもいました。行ったところはどこでも景色は抜群、トリアシショウマ、ヤマアジサイ、オカトラノオなどの野の花が迎えてくれました。ここ数年出合っていなかったソバナも国道156号線を走っていた時に見つけましたよ。
きょうの案内人はNAOコーポレーションの宮下さん。地域の人たちと日頃から親しく付き合っておられるので、誰と会っても気持ち良く、お話ししていただけました。「ここのあんパンは高校生に人気」「ここの豆腐は消泡剤を使っていないし、美味しい」「金沢に薄氷をイメージしたお菓子があるけど、今年、写真家を案内していた時に、偶然、この川を流れる薄氷に出合ったんです」宮下さんの、南砺を愛するコンパクトな解説は良かった。写真は一人で頑張っている豆腐屋さんです。
昨晩の私の話を聴いてくださった人のところも訪ねてきました。その一人は合掌造り集落、菅沼で土産品を販売しながら、地域活性化のために頑張っている荒井さんです。話をしてみてびっくりしたのは、荒井さんは私の大学の後輩だったことです。しかも、上越市の安塚、大島区などの山間部を訪ねたこともあるということでした。訪ねた時はちょうどアメリカからのお客さんがあったときです。ささらを鳴らし、「窓のさんさは デデレコデン」とやっている様子を動画に撮らせてもらいました。
きょう訪ねた地域は冬になると3メートルから4メートルの積雪を記録する地域です。冬場だけ平場に出て住む人もけっこうおられるということでした。でも、どんなに雪が降ろうが、そこに住み、何とか集落を維持しようと頑張っている人たちがいる。上越市議会の中山間地対策特別委員会がめざしているものと共通した思いがあることを知り、私も頑張らなくてはと思いました。