昨日は一般質問の最終日でした。18人の質問通告者のなかでただ一人残っていた内山米六議員が登壇し、第三セクターの持株会社化、放射性物質について質問しました。また、契約案件などで追加議案が提出され、それらの委員会審査も行われました。
内山議員は、放射性物質に関する質問に入る前に、今回の質問に至った理由を説明しました。同議員は、「昨年の12月議会に市民団体から出された『給食食材の放射能基準値の設定と検査体制の確立を求める請願』など2件の請願に不採択の態度表明したが、その後、これらの問題に真剣に向き合うある出来事があった」として、その事実を明らかにしました。
それは、JR土呂駅の近くに住む彼の娘さん家族についてです。昨年10月頃からふたりのお孫さんに湿疹が出たが、これは放射性物質からくる湿疹だとわかった。娘さん夫婦も、甲状腺がやや正常ではなく、定期的な診断で様子を見るということになったというのです。現在、お孫さんと娘さんが内山議員の家に避難しているそうです。
同議員は、「放射能というものが目に見えない極めて危険なものであることを改めて知った。子どもを内部被ばくから守るという観点から、早急に全市の幼稚園・保育園・小学校・中学校に供する給食用食材の全数検査体制を確立できないか」「保護者や関係者を対象に放射性物質に関する講演会の開催を」と訴えました。
私の友人の親戚のなかにも関東地方から遠くへと避難した人がいますが、昨日の質問を聴いて、私もまた、放射性物質の危険性についての認識を新たにしました。それにしても、請願に反対していた事実を明らかにし、なぜ請願が求めた方向と同趣旨の質問をすることになったかも明らかにして質問した内山議員の誠実な姿勢には正直言って驚きました。議会基本条例を持つ議会議員としてのあるべき姿を示した質問であったと思います。
議会が終わってからの帰り道、携帯電話が鳴ったので、頸城区にある公園の駐車場に入りました。車を止めた、ちょうど正面には桑の木が一本ありました。その枝には黒くなった実がたくさんついていたので、少し食べてきました。キイチゴのような甘みはないものの、美味かったです。もちろん、今年初めてです。