昨日は最後に登壇し、一般質問を行いました。とりあげたテーマは通学路の安全確保と災害対策です。議場内は暑く、タオルで顔を拭き拭き質問をしました。
今回、とくに力を入れたのは、通学路の安全確保についてです。予想通り、学校、PTAなどから出されている歩道設置などの改善要望がなかなか実現されていない実態が浮き彫りになりました。平成18年度から23年度の間に学校などから提出された通学路に関する要望は762件でした。下表は教育長の答弁に基づいて私がまとめたものですが、横断歩道の設置・改修要望の実現率が最も低く16%、一番高かったガードレールなどの設置要望でも実現率は35%でした。
京都府亀岡市などで起きた通学路における事故を契機に、文科省は5月30日、通学路に関する安全確保を求める文書を出しました。それに基づいて、学校、道路管理者、警察などによる緊急合同点検が行われていますが、これは初めてだということです。私は単なるチェックに終わらないように、改善が確実に行われるよう合同点検のメンバーで改善をすすめていく組織体制の整備を求めました。
災害対策では豪雪問題を中心に取り上げました。今冬の豪雪のなか、屋根雪の下敷きになるなど3人の市民が亡くなられています。中には1ヶ月も発見されなかったケースもあります。私は、高齢化が進んだことなどにより、1人で除雪するケースが増えてきていることから、いざという時の警報装置、「雪かきビーコン」などの検討を求めました。市側の方も真剣に聴いておられましたので、今後、何らかのアクションがあるものと期待しています。
また、災害救助法の適用についても触れました。厚労省が5月31日に災害救助担当者全国会議で、「大雪災害においては、自ら除雪を行う人員の確保が難しい状況であることが想定されるため、資力の有無にかかわらず、同法による住宅の除雪を行うことができる取り扱いとしているので、ご留意願いたい」と書いた文書を配布したことから、あらためて市長に、「労力、資力の有無にかかわらず、助けてくれという声をあげている市民全部を救助すべきではないか」とただしました。
市長答弁は、「県を通して厚生労働省社会・援護局に説明を求めたところ、『豪雪災害における取扱いは、原則従来のとおりである。ただし、自衛隊派遣や広域応援が必要なくらいの豪雪災害においては、県を通じて厚生労働省と協議し、認められれば、資力の有無にかかわらず、災害救助法による住宅の除雪を行うことができる取扱いをしている』との回答をいただいた。国・県が示す運用に従い、災害時において緊急を要する場合には、現に救助を必要としている世帯が救助されるよう、十分に意を用いてまいりたい」というものでした。3月議会よりも前向きだったとは思いますが、「自衛隊派遣や広域応援が必要なくらいの豪雪災害」という表現が引っ掛かりました。これが適用をせばめることにつながらなければいいのですが、心配です。
今回の一般質問のやり取りについては、市政レポートの24日号で詳しくお伝えします。
コメント (2)
国府小学校の通学路について、ありがとうございました。私も国府町3目の理事をしている関係から、気にしていたところです。
これも県道ですが、8号線の交差点にある高助のガソリンスタンドから、北陸線へ向かったニコニコ床屋の交差点までの歩道が、造成時期の関係で、宅地が車道より一段高く、そして車道に向かって斜面になっていて除雪もままならず、冬季間は大変危険な状態です。町内会長が県の出先機関へ毎年のように要望していますが、歩道を削れば宅地の人が困るし、ということで、車道の除雪をまめにやっもらっているようです。当事者になると分かることで、難しい問題がたくさんありますね。
江口議員さんの新駅は、私も長年提案していたもので、ありがたく思っています。ただ、鉄道のような公共交通は国がやるべきものと思っていますが、今のJRのような、「できるだけは知らせたくない」とも思える姿勢には腹が立ちます。この冬も、ほくほく線は止まっていないのに。それよりも、しっかりした公共の支援の中でしっかりした民営のほうが、いいのではないかとも思っています。
投稿者: 佐藤和夫 | 2012年06月15日 11:33
日時: 2012年06月15日 11:33
北陸本線踏切から北側の状況は市民の方からメールをいただき、昨日、見てきたのですが、ニコニコ床屋さんまでの歩道はよく見ないで、「問題なし」と判断してしまいました。近いうちに現場を見て、市教委などに私からも連絡します。コメント、ありがとうございました。
投稿者: ホーセ | 2012年06月15日 11:58
日時: 2012年06月15日 11:58