3年前のきょう、私が32歳の時まで住んでいた吉川区尾神で運搬車ごと川に転落し、夫婦とも亡くなるという事故が起きました。亡くなったHさん夫婦はわが家の大親戚でした。その夫婦の法要が自宅で行われました。お経を読んでもらった後、みんなで墓参りに出かけました。
墓は事故現場に近く、きょうの天気が事故当日と同じだったこともあって、当日のことが次々と思い浮かびます。涙を浮かべながら話をする人もありました。お斎の会場はスカイトピア遊ランドの広間です。きょうはパラグライダーの大会があり、広間からパラグライダーが着地する様子がよく見えます。着地するたびに、「よし、うまくいった」「ああ、だめだ」などの声が出ました。
Hさんはお酒が好きで、仕事も好きな人でした。お斎が終わって、Hさん宅に戻ってもみんなの話題の中心はHさん夫婦のことでした。私の最初の随想集、『幸せめっけた』(恒文社)の出版記念会をやった時、Hさんはわが家の近くで行われた「サイの神」行事について楽しく語ってくれたことも思い出しました。昔話も上手な人だったので、記録をとっておけばよかったと思います。