きょうの市議会一般質問で村山市長は、後期高齢者医療広域連合が保険者として行う支援制度を活用して行う人間ドッグ助成や肺炎球菌ワクチン接種助成について検討することを明らかにしました。これは日本共産党議員団の樋口議員の質問に答えたものです。
村山市長は、「現在、市は後期高齢者健康診査を実施しており、希望される方には、各種がん検診との組み合わせにより、人間ドックの検査項目に近い総合的な健診を、自己負担なしで受診していただいている」ことなどから、市として更に人間ドックを勧奨し助成を行う予定はないとのべつつも、「後期高齢者医療広域連合が保険者として行う支援制度については、高齢者の受診機会の選択肢の一つとして、その周知と窓口としての役割を果たすよう、実施に向けて検討していく」と答えたのです。
75歳以上の後期高齢者に対する人間ドッグ助成、肺炎球菌ワクチン接種助成についての県内自治体の実施状況については、樋口議員が明らかにしたように、県内30自治体のうち、10自治体で人間ドッグ助成を、5自治体で肺炎球菌ワクチン接種助成を実施しています。上越市も、これに続いてほしいですね。
特別養護老人ホームの入所待機者についても新たな展開がありました。樋口議員が、「待機者の実態調査を踏まえ、第5期の整備計画をどのように進めるのか、考えを聞きたい」と質問したことに対して、村山市長は、実態調査の結果、「特別養護老人ホームへの入所について緊急性や優先度の高い方は、調査対象とした999人のうち350人であることがわかった」とのべ、「緊急性の高い方が優先的に入所できるよう、特別養護老人ホームの入所指針の見直しのほか、保険者として市がそれぞれの施設の入所判定に関わる手法についても検討してまいりたい」とのべたのです。ただ、肝心の整備計画については、現在、介護保険運営協議会で審議中であるとして具体的な数値などは示しませんでした。
先日のブログでも明らかにしたように、今回、市が行った実態調査では、特別養護老人ホームの入所待機者の状況が詳細に出ました。介護保険運営協議会に示されたデータを入手しましたので、一つひとつ丁寧に分析してみたいと思っています。下のグラフは、介護度別に見た平均待機日数です。「医療依存度あり」と「医療依存度なし」で区分されていますが、「医療依存度あり」の方が平均待機日数が短いことを初めて知りました。