上越地方の糸魚川、妙高、上越の3市議会の合同研修会が昨日、糸魚川市ヒスイ王国館で行われました。今回は新潟県交通政策局の坂井康一局長を講師に、北陸新幹線と並行在来線現在の状況について学びました。講演と質疑では、新幹線貸付料返還をめぐる最新の動きなどが明らかにされました。また、3市議会の特別委員会の活動報告も初めて行われ、とても有意義な研修会となりました。写真は講演する坂井交通政策局長です。
北陸新幹線と並行在来線問題は上越地方3市共通の重要課題です。並行在来線会社が経営をスタートさせてから30年間に膨大な赤字をかかえる予想がある中で、県知事が主張しているように新幹線貸付料の返還・還元が行われるかどうか、上越地方の2つの駅に新幹線がどれだけ停車するかなど注目すべきことがいくつもあります。
研修会の中での坂井交通政策局長への質疑では、糸魚川市の新保副議長、上越市議会の平良木議員など5人が質問に立ちました。このうち、新保副議長は、「新幹線貸付料のなかには並行在来線の赤字分も含まれているとして県は国に返還を求めているが、県の考えている方向で(事態は)動いているのか、あるいは動きそうなのか」など5点を質問しました。これに対して坂井局長は、貸付料の返還については、「何らかの形で国が支援策を打ち出してくれるものと確信している」とのべました。また、経営分離に伴って、JRが資産買い取りを求めているのはおかしいのではという質問に、「一括在姿譲渡という言葉が無限定に聞えて、心配している方もあるかも知れないが、あくまでも並行在来線に必要な部分を精査するということで対応していく」と答えました。これらは重要な答弁だったと思います。
研修会後は恒例の懇親会でした。ここでは開催地である糸魚川市の市議会の積極的な対応が話題となりました。開会前に大糸線の美しい風景が映像で紹介され、大糸線をテーマにしたフォークソングも会場に流されました。また、最近、注目されている「糸魚川ブラック焼きそば」を多数の市議がイメージキャラクターの「ブラック番長」とともにアピールしました。糸魚川に来たお客を大事にし、糸魚川を売り出す、この姿勢と行動は3市議会研修会の歴史を変えるものとなりました。写真は、私も食べたブラック焼きそばです。
市政レポート1527号、「春よ来い」の第177回「人形出会い旅」をホームページに掲載しました。ごらんください。