中山間地域振興基本条例を制定後、具体策をどう進めていくか。昨日は中山間地対策特別委員会が開かれ、これまでの各種懇談会で出された市民の声を整理しました。私たち議員の任期は来年の4月までですので、それまでに対応できるもの、市に伝えるもの、議会の任期後の課題とするものなどに分類したのです。来月中旬には、この整理に基づいて、任期中にやるべき課題を議論し深めることになりました。
昨日はまた、中山間地域振興基本条例に関する意見交換会が桑取地区横畑で開かれました。かみえちご山里ファン倶楽部のみなさん、谷浜・桑取地域協議会のみなさん、市役所自治・地域振興課など行政職員、それに中山間地対策特別委員などが一堂に会して意見交換しました。条例制定後、市内で初めて開催された意見交換会です。様々な課題が浮き彫りになり、今後、どうしていくべきかいくつかのヒントがもらえた感じがしました。
意見交換にあたって、事前にワークショップをやって課題の整理が行われていました。実行力のある条例の窓口をどうつくっていくか、都市住民に対する具体的な啓発方法、水のおおもとである森林荒廃に対する具体的な対策、ここに住みたいという魅力をどうつくっていくかなどです。このなかで「水のつながりを背骨にする」視点については重要なポイントだと思いました。意見交換では桑取地区の水問題で議論になりましたが、条例を理解し、深めていくには、この視点が重要です。私がこの条例を考える時、繰り返し読んできた『森は生きている』(富山和子・講談社青い鳥文庫)を思い出しました。