いま岡山市です。市議会中山間地対策特別委員会の視察です。岡山県が取り組んでいる中山間地域協働支援センターの活動の実際を学びに来ました。
ここの協働支援センターは、3つのNPOが県からの委託を受け運営しています。今年度の事業は、①支える人を支える、②旗振り役を紡ぐ、③子や若者の目を向ける、④応援団を送る、⑤結び目を増やすの5本柱。実際にやっていることは、市町村からの推薦で県に「おかやま元気!集落」として登録された25集落を対象に、集落の集落機能を維持・強化するため、集落アドバイザーの養成、田植え、草刈りやお祭りなどへの支援要員の派遣などです。
説明をしてくださったのはNPOの人たちと県の担当課の人たちです。「中山間地域の問題と言っても、都市部の人たちからも自分たちの生活にかかわってくる問題だと分かってもらうことが大事だ」「支援対象とはなっているが、お年寄りたちはとても元気で、目標を持って生きておられる。その元気な姿を見て応援に行った人たちも元気をもらってきている」「限界集落と言われているところでは、とにかくどうしたらいいのかをよく聴いて、それに応えることが大切」という言葉が印象に残りました。
県段階でこうしたセンターを持っているのは岡山県が初めてです。NPOの人たちが入ったこともプラスに影響したようで、県と市町村との連携もうまくいっているとのことでした。集落への支援は、作成されたパンフレットひとつ見ても工夫されていましたね。それと支援に入る人たちが若い、これがいい。今後、全国の自治体に影響を与えるかもしれないと思いました。