昨日の午後、ヨウ素やセシウムといった放射性物質について詳しく分析できるゲルマニウム半導体検出器を導入した一般財団法人、上越環境科学センターを平良木議員と訪問、この検出器を見せていただきました。同検出器を導入したのは、上越環境科学センターが上越市内で初めてです。
薄緑色の検出器は同センターの1階に設置してありました。びっくりしたのはこの検出器の重さです。上の四角い部分は厚さが10センチほどの鉛でできています。この重さが何と2トンもあるというのです。搬入にあたっては、検出器を分解したと説明を受けました。
下の四角い囲みの中には液体窒素がセットされていました。液体窒素はマイナス160度くらいですが、これで冷却しないと検出器の能力が発揮されないということでした。この液体窒素は、私が家畜人工授精をしていた時にお世話になったところと同じ会社から購入されていました。同検出器は約2000万円で購入したそうですが、維持費もばかにならないとのことです。
この検出器は7日から供用開始しており、飲料水、野菜、食品、焼却灰、土壌、汚泥などの分析が可能といいます。これまで20件ほど検査依頼があり、そのなかには玄米、焼却灰などのほか、母乳もあったそうです。放射能測定についての関心はそうとう高くなっていると思いました。
なお、この検出器での分析料金ですが、飲料水(検出下限:3ベクレル/㎏)1万8000円、その他液体試料(検出下限:10ベクレル/㎏)1万8000円、食品等固体試料(検出下限:10ベクレル/㎏)2万円だということでした。ただし、試料の前処理が必要なものは、別に料金がかかることもあるとのことですので、詳しいことは同センター(℡025-543-7664)にお問い合わせください。