ヤナギバヒマワリが花どきを迎えているなか、新潟県立安塚高等学校の創立100周年記念式典があり、参加してきました。会場となった体育館には生徒、同窓生、現旧職員など400人ほどが集まりました。
最初に実行委員会を代表して挨拶した矢野学委員長は、1万5800人余の卒業生を送り出した安塚高校の歴史を振り返りながら、スポーツ、文化など様々な分野で地域に貢献してきたことを紹介しました。また在校生には、「新しい自分づくりをし、社会のために貢献する人間になるよう切磋琢磨してください」と激励しました。さらに、「同校を存続させるために、今後、小さくてもきらりと光る部活などを総動員しながら、生徒が通いたくなる特色ある学校づくりのためにご支援を」と訴えました。
式辞で芳賀昌隆校長は、広く東頸城地域の人材を育ててきた歴史を判りやすく紹介し、「さらなる躍進を期して職員一丸となっていっそう努力していく。小規模校の良さを生かして進路を確実に保障出来るようにしていきたい」と決意を表明しました。在校生にたいしては、「人と人の絆を大切にし、目標と希望をもって力強く人生を歩んでください」と呼びかけました。
在校生を代表して喜びの気持ちをのべたのは早川愛美(はやかわ・まなみ)さんです。早川さんは、「100周年記念に参加できることをうれしく思います。いま、学校は普通科2学級で、分校は松之山だけですが、バレーボール部や陸上部などがきらりと光る安塚高校の名前を全国に広げてきました。それができたのは、私たちの活動を常に見守ってきてくださった地域の人たちがいたからです。これからも伝統を守り、さらに挑戦して行きたい」と決意をのべ、大きな拍手に包まれました。
式典後の記念講演、講師は海洋冒険家の白石康次郎さんでした。白石さんは、ヨットで世界最年少単独無寄港世界一周を成し遂げるなど数々の実績を積み重ねてきた人です。写真は芳賀校長が講師の紹介をしているところです。
白石さんは、「夢航海~夢を実現しよう」と題して1時間にわたり講演、自分が歩んできた経験を語りながら、「夢はイメージできればかならず実現できる。夢をもって実現するまで頑張ろう。壁にぶつかった時にはこの日の話を参考にして突破してほしい」と訴えました。そして、最後に生徒のみなさんに贈った言葉は、「素直に、まっすぐに」でした。生徒のみなさんの目が輝いていたように思います。