新潟日報の俳句選者で、「21世紀の風狂の俳諧師」と言われている中原道夫さんの句碑建立5周年を記念した句会があるというので、昨晩からきょうの昼過ぎまで旧岩室村へ行ってきました。句会があった場所は新潟市西蒲区福井(旧岩室村)の旧庄屋佐藤家です。
佐藤家の中原さんの句碑は、庭の一角にありました。句碑を真ん中にして中原さんと一緒に撮らせてもらった写真です。句碑にある俳句は、
山独活がいっぽん笊にあるけしき
独活(ウド)は私の大好物です。きょうの句会ではこの独活の漬物が小昼に出され、お土産にも使われました。
私が句会に参加するのは今回が初めてです。したがって、記念すべき日ではあるのですが、これから句作をはじめるためというより、よりよい文章を書きたいので勉強のために参加したといった方がいいかも知れません。
選句、披講、選評のなかで言葉についていろいろと学ぶことができました。言葉を選ぶ、どういう助詞を使うか練る、漢字にするか「ひらがな」にするかなど、限られた時間の中で言葉と真剣にかつ丁寧に向き合っている点はすごいと感じました。
中原さんの話の中できょう一番印象に残った言葉は、「どこでキュッとウエストをつくるか。私はウエスト(の位置)が高い方が好き」。日頃、じっくり考えないで思いつくままに文章を書いていることが恥かしくなりました。それにしても、中原さんの話はユーモアたっぷりでおもしろかった。「最近、シーベルトが流行って、作曲家のシューベルトが追いやられている」といった調子です。
句会の合間に佐藤家のなかにある民俗資料館にも入ってきました。米俵編み機などいろいろな道具、田の草取り、稲運び、脱穀作業などの写真、懐かしいものがたくさんありました。