一昨日の建設企業常任委員会における稲荷副市長の発言が市役所職員や議員の間で話題となっています。その発言というのは、「地域事業費の見直しにつて一定のご理解をいただいたことで(仮称)厚生産業会館の建設を進める環境が整った」というものです。
話題の発言は樋口議員の質問に対する答弁のなかで飛び出したものです。すでに、詳細な発言メモを持っている議員もいたので、見せていただきました。そのメモと私のメモとで稲荷発言を再現してみました。
市長の公約である以上は任期中に(仮称)厚生産業会館を建設するということは基本的方針としては決まっていた。ただ、3月時点で市長が言われた「環境が整っていない」ということに関していえば、皆さんご案内の通り、地域事業費の関係が大きな課題だった。すでに合併前上越市の地域事業費が枠を確実にオーバーしてしまうことがわかっている中で厚生産業会館をやりますというのはあまりにも環境にマッチしたスタンスではない。それを踏まえたなかで、地域事業費の見直しを丁寧に議会のみなさん、地域のみなさんに説明してきた。(地域事業費の見直しについて)一定の理解が得られたというなかで、元々、市長としては公約に掲げていたので、環境が一定整ったという判断をし、今回、補正予算を出した。
稲荷副市長は誠実な人なので、市の考えを素直にのべただけのことですが、波紋の広がりによっては今後の市政運営に大きな影響を与えることになるかも知れません。