上越市議会が議会基本条例を制定したのは昨年11月のことでした。この条例が出来ていま、市民も議会も変わろうとしています。そうしたなかで、昨日、議会に請願を出した市民が9月議会で意見陳述をさせてほしいと申し出たのです。
この人は大潟区の佐藤忠治さん、「住民自治と合併問題を考える会」の代表です。先月、議長にたいして、「13区住民を対象にした地域事業費制度見直しについての市主催の説明会を早急に開催すること」を求める請願書を提出していました。
上越市議会基本条例には、「議会は、前項の規定にかかわらず、当該請願者又は陳情者が市民の場合で申出があるときは、当該請願者又は陳情者の意見を聴く機会を設けるものとする」(第8条第4項)という条項があります。これは、市民参画の機会の保障のひとつです。
請願者が意見陳述する例は、私が市議になってから、まだ一度もありません。今回、実現すれば、初めてとなります。請願の趣旨からいって、請願を審査するのは総務常任委員会です。日程的には16日の午後の時間帯に意見陳述してもらうことになるでしょう。どんな展開となるか注目です。