今回の豪雨ではハウス農家も大きな被害をこうむりました。一昨日、被災した2軒の花栽培農家を訪ね、その後、どうどうされているかお聴きしてきました。そのうちの1軒、吉川区のOさんのハウスを見てきました。
Oさんのハウスは2棟のハウスがやられました。いずれも吉川沿いにあります。上流側にある1棟の中に入ってびっくりしました。ハウスのパイプはグニャリと曲がっていて、作り土をごっそり流されただけでなく、暗渠までまくられていたのです。これはいままでの水害ではなかったことです。いかに流れが激しかったかがわかります。
説明してくれたOさんは、「こんなひどい被害は初めて。前回の災害時には9割補助をもらい、なんとか復旧させることができた。今回は暗渠までやられていてどうなるか不安だ」と訴えます。ハウスには2000本のユリが出荷直前でした。今年の収穫はゼロです。帰り際、ハウスの反対側の入り口に、1本だけ黄色い花をつけているのがあることに気づきました。
「なんで、この1本だけ花を咲かせたのかね。いじらしくて、いじらしくて……」というOさん。花を愛するOさんの不安、願いに応える支援の手をすぐに打ってほしいものです。