今回の豪雨で吉川区の山間部、川谷地区は一時、孤立状態となりました。いまは大雨警報も解除となり、ひと安心していますが、大きな雨がこの次に来た時どうなるか、みんな心配しています。その最大の理由は、同地区へ入る4本の県道が大きな土砂崩れ、崩落などで傷みが激しく、いつ崩れ落ちるかわからない状況となっているからです。
県道川谷十町歩線はまるたき温泉付近で大量の土砂にうまっています。さらに名木山地内でも雪崩止めなどと一緒に落ちてきた土砂に埋まりました。どちらも、簡単には復旧できそうもありません。次の写真は名木山地内の現場です。
主要地方道上越安塚柏崎線も板山集落内で崩落しただけでなく、角間への入り口付近でも泥流に流され、寸断されたところがあります。
さらに、上川谷には土石流危険個所もありますが、上越安塚柏崎線では沢水が道路に流れ出し、路盤を削っているところもあります。
地区内には県道大潟高柳線のような大きな崩落場所もあります。ここは、道路の土手が崩れ、ボロボロと土が落ち続けていました。
電話は携帯電話もNTTの普通の電話も使えなくなっています。このことも地区住民が不安をいだくことにつながっています。昨日は4つの町内会長宅に衛星電話が設置されました。
地区内にある世帯は26。高齢化が極度に進み、医療機関にかかっている人は少なくありません。また、学校や保育園に通っている子どもたちも3人います。いま、吉川区総合事務所を先頭に県道名木山浦川原線だけでなく、主要地方道上越安塚柏崎線も開通させ、同地区を孤立させないようがんばっていますが、関係機関には「絶対孤立させない」という構えで、ぜひとも早急な対応をしていただきたいと思います。
ホームページに市政レポート1512号、「春よ来い」第164回「故郷」を掲載しました。