日曜日の午前、浦川原区、大島区の被害状況を視察し、被災者と懇談してきました。どちらの区も吉川区とほぼ同じ時間帯に激しく雨が降りました。短時間に100ミリを越える土砂降りです。虫川商店街から国道253号線へとつながる道路は土砂崩れのため、交通止めとなっていました。
保倉川の水は暴れ、中猪子田と下猪子田の田畑は滅茶苦茶でした。次の写真は、そのうちの畑の被害です。
小谷島の田んぼもひどかった。写真の田んぼには酒米の五百万石が植えられていました。無残な姿になっていました。
カメラを構えて写真を撮っていたら、すぐ下で夫婦が泥で埋まった用水を掘っているじゃありませんか。びっくりして、「ごくろうさんです」と声をかけました。
大島区板山の不動尊近くの主要地方道上越安塚柏崎線です。道路の3分の1近くが崩落して、片側通行となっていました。
板山には山からの水が襲い、住宅が危険な状態となっている家がありました。Kさん宅です。前庭が崩落し、家の脇には土砂がぬけて押し寄せています。ここの家は吉川区尾神のYさん宅と親戚です。Kさんによると、「家の前の川で(岩や石が流れる)ガラガラという音がして怖かった」と言っておられました。
角間の方へ車を走らせたら、角間の一歩手前で道路が寸断されていました。農業施設災害の調査をしている総合事務所職員さんたちと、偶然、ここで会いました。
大島区では旭地区に大きな被害が集中しています。なかでも、足谷は田んぼ、用水路などの被害がひどかったです。足谷では農家の人たちと会い、被害状況などについて説明してもらいました。
「足谷の田んぼがひどい」という声を聞いていましたが、これほど深刻だとは思いませんでした。耕作者は私の従兄です。今年こそは儲けようと意気込んでいただけにがっかりしていました。従兄は「災害復旧は原型復旧が基本というが、こうした被害の構造的な原因はハッキリしているので改善してもらわないと困る」と言っていました。