厚生常任委員会及び委員協議会でした。私の所属委員会ではありませんが、若竹寮改築、未満児保育、指定管理者制度など重要なことが議題となっていましたので傍聴してきました。
市では、老朽化した児童養護施設「上越市若竹寮」の移転新築を計画するにあたって、設計者を選定するため、2、3月に公募型プロポーザルを実施しました。その結果、株式会社みかんぐみが最優秀者となり、きょうは、その提案をもとに委員の意見や提案を求めました。同施設は定員56人。今年度中に実施設計を行うことになっています。
委員からは、「都会の人の設計だと思った。予算面でトラブルが出ないか(気になる)。(一般的に)建物に南の陽を当てたがるが、北の風を入れてやることが大事」(小林章吾委員)「敷地の東西50メートルで2メートルの高低差があるが、平らにできないものか」(平良木委員)「公共施設のひとうだから、太陽光エネルギーを使う観点が必要ではないか。屋根が北向きの勾配になっているが、これではパネルがのらない」(同)「敷地の境界線ギリギリのところに建てていいのか」(岩崎委員)などの発言がありました。
なお、委員から、「公募型プロポーザルの審査結果を市のHPに載せる前に委員会に示すべきだったのではないか」「HPに載せていても委員会の調査資料として出すべきだ」「委員会がこれまで提案してきたことについて、(一つひとつ)どういう対応をしたかという説明がないのはおかしい」(森田委員、石平委員など)などの発言が相次ぎました。大事なことは委員会などで十分な調査ができるようにすることです。今後、議会に対して市の情報の出し方をどうすべきか、明確にした方がいいと思います。
市議会と市民の意見交換会で「市立保育園における未満児保育の基準」がどうなっているかを問う声がありました。きょうは、それについて市から説明がありました。まず、当市の基準をごらんください。
表のとおり、1歳児の職員配置、施設設備については国基準を上回っていますが、これは、新潟県が私立保育園にたいして補助を行う際の「未満児保育実施要綱」に準じたものです。佐野保育・少子化対策担当部長は、「1歳児6人を1人でみるのは極めて困難。園児の安全などを考え、ゼロ歳児と同じ基準で対応している」とのべていました。
委員からは、ゼロ歳児の基準や看護師配置について、現状でいいのか問う発言がありました。委員会では、今後、委員会としての一定の所見をまとめていく方針です。