何十年ぶりでしょうか、東京でデモ行進したのは。きょうは東京の明治公園での「原発ゼロをめざす7.2緊急行動」でした。ほくほく線、上越新幹線と乗り継いで、公園に着いたのは正午過ぎ、第一部の途中からの参加となりました。
挨拶、決意表明などで一番印象に残ったのは、福島県浪江町の酪農家、ヨシカワさんの訴えでした。東電福島原発から7キロのところで300頭の牛を飼っていたヨシカワさん、3月17日にやむを得ず避難しました。しかし、牛たちを一緒に連れていけませんでした。ヨシカワさんによると、牛たちはいまも餓死しないで牧場の草を食って生きているといいます。しかも新しいいのちも生まれている。そんななかで東電本社に乗り込み、原発に水をかけろ、牛たちの補償をと訴えて来たそうです。短い話でしたが、牛飼いとしての気持ちがビンビンと伝わってきました。
第二部がメイン集会。日本共産党の志位委員長、福島県の旧霊山町長などが次々と登壇し、力を込めた挨拶をしました。みんな怒っていて、原発ゼロを目指す決意が溢れていましたね。志位委員長は挨拶のなかで、「原発事故は歴代政府と東電が引き起こした人災。総力をあげて事故の収束を図り、避難されている人たちを故郷に戻せ。住民の方々の健康を守るためにあらゆる対策を。事故によるすべての被害に速やかに全面賠償を行え。根拠のない『安全宣言』にもとづく無責任な原発再稼働要請は撤回せよ」と訴えました。下の画像をクリックすると、志位委員長の挨拶をご覧いただけます。
デモ行進は新宿コースを選びました。東京でのデモ行進は、おそらく学生時代以来だと思います。行進が進む中で、外国人や子どもも隊列に入りました。新宿が近づくに連れて盛り上がっていくのがよくわかりました。こうしたデモを繰り返していくと、安保の時にような盛り上がりを作れそうな気がします。