「入札価格と予定価格がまったく同じのは小説よりも奇なりだ」日下部議員の質問を皮切りに、昨日の総務常任委員会では、防災ラジオの購入契約をめぐり疑問の声が相次ぎました。しかし、採決では、「いまのままでは賛成か反対かの判断できない」と退場(棄権)した私以外は賛成し、可決しました。
今回、市が入札にかけたのは、防災ラジオの今年度分、1万5275台の購入です。市は新井電機㈱、エフエム上越㈱など7社を指名し(1社は辞退)、入札の結果、新井電機㈱が8401万2500円で落札しました。市の予定価格は落札額とまったく同じ(税抜き)でした。
私たちの党議員団では、これまで行われた3回の入札データを見たとき、公正公平な入札が行われたか疑問が残るとして委員会では態度を表明しませんでした。今後、調査をすすめ、24日の本会議での採決にのぞみたいと思います。今回の入札に関わる情報をぜひお寄せください。入札に参加した業者名と入札結果を表にしてみましたので、ごらんください。
上越市では、防災ラジオの購入と配備を一昨年から3カ年計画ですすめています。配備の対象は合併前上越市の世帯、町内会館など。防災ラジオは、自治体の災害情報や全国瞬時警報システムの緊急情報などを受信すると、自動的に大音量で放送するラジオで、すでに約2万5000世帯に配備されています。東日本大震災後は、700世帯ほどから申し込みが相次ぐなど注目されています。